ジョージ・オーウエルの「1984年」も小川洋子さんなら、こんな格調高い物語になりますね。
美しくも危険な小説。そんな帯をつけたくなる、小川洋子さんの傑作長編です。作家という職業には、世の中に一石を投じる大切な役目もあるのでしょうか。大切なことをフィクションで伝える明晰な頭脳。そう絶賛したくなる素晴らしい本です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
美しくも危険な小説。そんな帯をつけたくなる、小川洋子さんの傑作長編です。作家という職業には、世の中に一石を投じる大切な役目もあるのでしょうか。大切なことをフィクションで伝える明晰な頭脳。そう絶賛したくなる素晴らしい本です。
文藝春秋での連載中から大好評だったそうですが、日本語で読書を楽しむ者にはタマラない、ビューティフルな随筆集です。魂は身体の細部にこそ宿る。私もかつてコピーライターだった頃、ICチップを作る技術者の、手タレントも真っ青な美しい手を拝見したことを思い出しました。
面白そうだけどなんだか難しそう・・・な科学のオハナシを懇切丁寧な大人向けの読みものにしてくださった小川洋子さんに感謝。ジャンルやその分野のオーソリティのセレクトもお見事。楽しく読めて、地球にも優しくなれそう。
日本のものづくりの愛しさと本質を作家の目で伝える名著です。エストロラボ、グリコピア神戸、桑野造船、五十畑工業、山口硝子、北星鉛筆。それぞれの工場で働く職人さんたちの愛情を感じ取ってください。
コロナ禍と政治問題をうまく融合させた、パロディ小説。海堂尊氏の筆の速さには唸らされます。書きおろしの初版ゆえか誤植をみつけてしまいましたが、それにしても面白い本です。
数学が嫌いという人はかなり多く、この本屋大賞受賞作も「数式」という言葉で毛嫌いして読まない人がいるようです。でもそんな理由でこの愛すべき物語の神髄に触れないのは、あまりにもったいない。