映画「関心領域」の怖さと女性蔑視と捉えてしまう勝手な私見

大きな賞をとった「関心領域」。アウシュヴィッツの責任者とその家族の日常を描いたとってもコワイ映画。

日本全国が軒並み大雨だった日に「こんな日なら観客は少なくて、映画館を独り占めできるかも」と出かけたら、同じ考えの人が結構いたようで。しかも翌朝の天声人語にまで取り上げられていました。

日本人としては「オッペンハイマー」を観るべき、と言われそうですが、原作の本を読んだし、ドキュメントもテレビで観たので、もういいやと思って。

この映画はドイツ語音声で勉強にもなったし。でも私の場合、音声で理解できるのに、漢字という意味をストレートに表現する字幕が追い打ちをかけ、俳優たちはシュールな演技をしていて、二重三重に怖さが膨らみ、震えが止まりませんでした。

ただ、気になったこともあります。

私の穿った見方かもしれませんが、映画を観て女性蔑視を感じたことがあります。

この作品もそうでしたし、今までで有名なものでは「ターミネーター2」と「タイタニック」。

《女性は短絡的で長期スパンでの考えに及ばない、自分の身の廻りだけの幸せを考える》

いずれも男性監督作品ばかりなので、深く考えず、映画として分かりやすいように、主要人物をそのようなキャラクターとして際立たせているのでしょう。

でも、なんか、腹立つなあ。勝手な思い込みかもしれませんが、やっぱ「イヤ」です。