Book一覧

NEW医師・朝比奈秋先生の特異な医学知識に基づいた小説「サンショウウオの四十九日」

同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生。医師としての経験と驚異の想像力で書かれた小説。帯に書かれた意味不明な言葉は、読み始めてしばらく、どうしても自分の想像が追いつきませんでした。今でも杏と瞬はイメージできません。文章ってスゴイです。

非正規雇用者に特に贈りたいバイブル「未明の砦」太田愛さんの力作です。

「会社が傾いたらおしまい」という脅し文句で、自分を殺して黙々と仕事に勤しんでいる方々。KAROUSHI が世界共通名詞という栄えある言葉になったのはいつだったか。日本の国力がどんどん落ちている現実は外国人観光客の増加で一目瞭然。自分を取り戻す最適書です。

ここまで日本人礼賛はスゴイ「逝きし世の面影」

日本や日本人がかつてこんなにも礼賛されていた事実を、これでもか・これでもか、というくらに発掘してくださった渡辺京二先生。神道と仏教をうまく融合させ、自然のありがたさと怖さをよく理解していた我々の祖先を、今一度見直すべきと気付かせる名著です。

プーチンという人の本性(?)を知りたくて

読了するのに時間と集中力と腕力を必要とする本でした。10年くらい前の著述なので、今、問題になっているウクライナのことは、歴史的背景を垣間見るくらいしかできません。こんな人が上司だったら、私は「即クビ」だけでは済まず、国外追放か命も消されそう。コワ・・・

西加奈子さんのエッセイにして闘病記。迫真の文章が胸に刺さります。

日本の看護師は甘やかして患者を王様扱いしてくれる。カナダでは決して甘やかされず、患者と看護師は対等。すると、本来は重病なのに、まるでちょっと風邪ひいた? みたいな気分でいられる。そんな日本と海外の入院事情の違いなど、勉強になるネタが山盛りです。