メディカル一覧

西加奈子さんのエッセイにして闘病記。迫真の文章が胸に刺さります。

日本の看護師は甘やかして患者を王様扱いしてくれる。カナダでは決して甘やかされず、患者と看護師は対等。すると、本来は重病なのに、まるでちょっと風邪ひいた? みたいな気分でいられる。そんな日本と海外の入院事情の違いなど、勉強になるネタが山盛りです。

豪華な2人の医師の対談「医者の話を鵜呑みにするな」鎌田實先生&和田秀樹先生

アメリカの薬品メーカーが、大量に薬を買ってくれるように、日本の医師を抱き込んで、日本人シニアを不健康に導いている。極端ですが、わかりやすく言うと、そういうことかなと思える現実。でも鎌田實先生と和田秀樹先生は、真っ当な診断・診察です。間違いない。

子は親を救うために「心の病」になる 精神科医が書いた名著です

親の生き方が、子を苦しめている 子供にとって親は神的全能な存在。だから例えば毒親でも未熟な親でも「自分は役に立っているか」「必要とされているか」と子供たちは健気に親の期待に応えようとする。精神医学の入門書として多くの方に読んでほしい一冊です。

「私は私になっていく」痴呆とダンスを クリスティーン・ブライデンさんの名著をご紹介

認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。

「わかる」とはどういうことか 認識の脳科学 山鳥重先生による懇切丁寧な書

私たちはどんな時に「あ、わかった!」「腑に落ちた」逆に「わけわからん」「何が言いたいねん!」と感じるのか。医学博士というのは、こんなにも高度な方法で、でも平易に理解しやすく、そのシステムを説明できる人種なのですね。凄く興味深い本でした。

一家に一冊ぜひ置いてほしい「いのちを呼びさますもの」稲葉俊郎先生のご本。

赤いハードカバーに金文字。なんて高級感あふれる本だ、という印象は、中身を読むと、実にふさわしい装丁だと、深く納得がいくはずです。医師の手による著書の中でも、これはピカイチというか随一と言いたい。必読、いや必買ですね。