NEW津波で亡くなった外国人をたどったルポタージュ「涙にも国籍はあるのでしょうか」
震災から12年。東北を取材し続けてきた朝日新聞記者でルポライターの三浦英之さんが初めて知ったのは「東日本大震災での外国人犠牲者数を誰も把握していない」という事実。時の流れが速すぎる国・ニッポンは本当に豊かな国なのでしょうか。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
震災から12年。東北を取材し続けてきた朝日新聞記者でルポライターの三浦英之さんが初めて知ったのは「東日本大震災での外国人犠牲者数を誰も把握していない」という事実。時の流れが速すぎる国・ニッポンは本当に豊かな国なのでしょうか。
生と死を見つめ続けてきたノンフィクション作家の初のエッセイ&ルポタージュ作品集。力作ばかりを発表なさってきた著者の原点がここに集約されています。家族・病・看取り・移民・宗教。重厚なテーマが並ぶ佐々涼子さんの人生を堪能できる1冊です。
米英の勝手な都合で生まれたイスラエルとパレスチナの根深い大問題。「現代の強制収容所」と呼ばれる悲惨な状況を《我関せず》とすましていることの無関心という【罪】。数多の現実を突き付けてくる、重い重い良書です。
大阪生まれの作家でいらっしゃるので、エッセイになると関西弁の出現度が多く、日本語に関しては関西弁がネイティブの私には、分かりやすさが倍倍的にアップ。面白さも相まって、とても充実した読書タイムを楽しめました。男たちに読ませたい!です。
オバマケアはスーパーリッチがアメリカ医療を打ち出の小槌にするための壮大な仕掛けだった。一言にまとめると、そういうことになるんでしょうか。ヒラリーさんが日本の保険制度を絶賛しながら、わが国にも導入したいけど絶対ムリとおっしゃってましたもんね。
イラストレーターとして名高い沢野ひとしさんですが、文章力も素晴らしい。なんというか、一刀両断的な断じぶりが爽快で、はやりの断捨離にターボチャージャーをかけてくれる感じ? 「片付け」という和語が妙にしっくりくるんです。
ネイチャーフォトグラファーに憧れ、目標になる人物を見つけて異国まで逢いに行き、着実に夢を叶えていく行程。もちろん平板ではありませんが、ここまで幸運を引き寄せる磁力を持っているということは、きっと魅力溢れる方なのでしょうね。大竹英洋さん。ぜひお会いしてみたいです。
格差社会の中で、自分には生きる価値がないと思わされている人たちが増えている現代。パワハラで鬱病や、酷いケースでは自殺にまで追い込まれ、一方一部の勝ち組は、尊大にふんぞり返り、弱者を顧みません。混迷の時代に「人間を見直す」ための一冊です。
高二の時に父親が在日コリアン二世だと知って以来、家族とは何か、という命題を軸に、フォトジャーナリストとして精力的に活動をされている安田菜津紀さん。貧困や災害、紛争下で生きる人々への取材を通じて、世の中の根深い「偏見」と闘っている、勇気ある女性です。
経済発展妄信が能登の地震による被災者支援の足かせになっているように、ここ最近、強く思うようになりました。本多勝一氏の、この命を賭して書き、世に送りだした極上の書籍は、極限状態とも言える状況にある被災地を慮る重要な一助になると、私は信じております。