「冒される日本人の脳」ある神経病理学者の遺言
帝銀事件や水俣病の裁判に、医師の立場から真摯な姿勢で膨大な証拠を引っ提げて、大きな組織に立ち向かっていかれた、白木博次先生。環境ホルモンやアルツハイマーの原因を追究するくだりなど、現代でもまだまだホットな、1998年初版本です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
帝銀事件や水俣病の裁判に、医師の立場から真摯な姿勢で膨大な証拠を引っ提げて、大きな組織に立ち向かっていかれた、白木博次先生。環境ホルモンやアルツハイマーの原因を追究するくだりなど、現代でもまだまだホットな、1998年初版本です。
佐藤健、阿部寛。名俳優が演じるこの感動ミステリーを、先入観なしに映画で楽しめなかったのは、正直残念です。でも原作の素晴らしさは、読書好きにはたまらない。中山七里さんらしい丹念な筆致が胸を打ちます。お好きな方をどうぞ。
「年収1400万円は低所得」の真実。日本の現状は、ディズニーもダイソーも世界最安値水準であり、初任給はスイスの3分の1。一方、外国人に浸食されつつある北海道ニセコでは、居酒屋のラーメンが一杯3000円。コロナ後の日本が心配です。
1998年に起きた、青酸カリ宅配事件。その首謀者とされる草壁竜次なる人物は、いったいどんな男だったのか? Dr.キリコとは何を意味し、何をしていたのか? センセーショナルな事件の裏にあった根深い人間ドラマを丹念に描いた真相本です。
トップアスリートに託された、ゼロからの駅伝部。スポーツ選手から指導者へ転身した主人公・千木良朱里の奮闘ぶりや、スカウトされたり憧れて入部したかわいい女子大生達の活躍が、リズミカルな文体で描かれた青春小説。傑作です。
「幸せという花は、どんな場所にも咲かせることができる」かつて住んでいた家も美しかった庭も、手入れされずに荒れ放題。認知症になった祖母に代わって《再生》を模索する主人公・真芽。厳しい現実の先をやさしく照らす、心に沁みる感動作です。
筋ジストロフィーの鹿野靖明氏と、彼を支える学生や主婦らボランティアの日常を描いたノンフィクション。現代の若者の悩みと介護・福祉をめぐる社会問題がぎゅっと凝縮された逸品です。大作を書ききった渡辺一史氏に感謝!
時が経過しても色褪せることのないドイツ事情のバイブル的な著書。女史の軽快な文章は、ユーモラスで読みやすく、素直に理解・納得できる内容です。かなり変色した文庫本を読み返しましたが、小さな文字も気にならず、今尚古びることのない内容。傑作です。
なぜ犬年ではなく「戌」年なのか? 眠れなくなるほど面白いことばの世界を、専門家集団がわかりやすく解説してくれます。国民の素朴なギモンに全力回答してくれている幻冬舎新書。いずれはシミュレーションがシュミレーションに変わるのでしょうかね。
未来のために「幸せの種」を蒔こう。百年先を見すえて、今をどう生きるか。SDGsを推進するようになって、丁寧な生き方をしようと心がけてきましたが、高野登塾長の分かりやすい講話は、その生き方を具体的に示唆してくださり、心に沁みました。