
直木賞受賞作「星落ちて、なお」にどっぷりハマリました。
画鬼・河鍋暁斎を父に持った、娘・暁翠の数奇な人生を描いた一代記。フィクションの部分もあるのでしょうが、史実を丹念に調べたあとが見られます。絵の描けない私には、画家という存在はひたすら尊敬の対象。芸術家の葛藤がひときわ興味を惹きました。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
画鬼・河鍋暁斎を父に持った、娘・暁翠の数奇な人生を描いた一代記。フィクションの部分もあるのでしょうが、史実を丹念に調べたあとが見られます。絵の描けない私には、画家という存在はひたすら尊敬の対象。芸術家の葛藤がひときわ興味を惹きました。
略奪や暴動をおこさず、おきたとしてもそれに厳しい目を向ける日本人。その感性を作り出す独特の秩序である「世間」。空気を読む、既読スルー、同調圧力など、「世間」という日本人にとってのあたりまえを今一度掘り下げて言語化したのがこの本。勉強になります。
日本人と外国人が同じ場所に暮らす時、何が起きるのか。住民にはどんな感情が生まれるのか。そこで起きること、芽生える感情に対して、どうすればいいのか。そんなことを問いかけながら、芝園団地で暮らす一人の住民の記録。リアルなルポです。
アメリカ生まれのユーモラスな絵本。日本図書館協会選定で全国学校図書館協議会選定という折り紙つきの由緒正しい作品です。子供だけに読ませておくなんてモッタイナイ。スマホばっかり見て、せかせかと生活している大人の方に、ぜひ読んでほしいですね。
林真理子さん「あの時こんな会話がなされていたのだ、こんな駆け引きが。こんな過ちが。初めて知る真実に戦慄する!」 佐藤優さん「危機管理が混乱を極めた状況での専門家の奮闘が岡田晴恵氏の視座から強い熱量で記されている。圧倒された」 この国の罪と病!
三千円という金額の設定が絶妙です。節約ストーリーとうたわれていますが、いろんな人生模様が垣間見れる、オムニパス風なドラマ小説。ためになって、感動もできる、お得な文庫本が、ただいま書店で絶賛発売中ですよ。
アンガーマネジメントの第一人者による「怒りをおさえる」入門書です。10年前の10倍、人は怒りやすくなっているのだとか。ネガティブなニュース、怒りっぽい家族や友人、価値観が合わない同僚、意味不明な同調圧力。うまくあしらうには?
珍しくかなりタイムリーに本屋大賞受賞作を読むことができました。ソ連あらためロシアが戦争を引き起こしているリアルなタイミングで、この作品を読むことは、なかなか意義深いと考えます。エンタメ作品ですが、熟考させる内容です。
平和で差別がない社会を目指して。86歳でもピンヒールを履いて颯爽と現役で活躍している湯川れい子さん。かっこいいです。見習いたいこと、肝に銘じたいこと、金言がいっぱい詰まっています。レッド・ツェッペリンとシンディローパーのエピソードは必読です。
小説の力を思う存分味わえる、あったかいのに力強い「名作」です。外国人に対して、なんとなくでも《違和感》的なものを抱いている方には、強くおすすめしたい1冊。ボリュームはありますが、ぐいぐい惹き込まれ、充実した読書を楽しめること、保証いたします。