Book一覧

マルチ商法の実態をリアルに描いた「マルチの子」西尾潤

マルチ商法にはまるタイプは、承認欲求が強いようです。自分に自信がない人にオススメするのは、耳タコかもしれませんが「読書」です。きちんと善悪や正しいか誤りかが判断できる力は、知識と経験で身につきます。自信がないなら、それがある人に訊いて確認すること。悪徳商法には十分気をつけてください。

森へ行こう!「あたらしい森林浴」小野なぎさ著

日本の国土の大部分を占める森林。この《森》にはたっくさんの可能性が秘められています。健康のために森の中を歩く「森林浴」。実践するだけでなく、ビジネスチャンスとしてとらえることもできるんですよ。健康になって環境保護にもつながる、欲張りな本です。

カズオ・イシグロの「クララとお日さま」。ノーベル文学賞作家の作品は手強いです。

ポエムなタイトルから安易に手に取ると痛い目に遭う、ふか~いオハナシです。ゆっくりじっくり読んで味わうべき作品と言えるでしょう。ロボットと少女の友情物語。愛とは? 知性とは? 家族とは? イシグロ氏の作品には、いつも熟考を強いられます。

壮大な恋愛小説「自転しながら公転する」

フワフワと浮ついた恋愛ではなく、人間の業や打算やずうずうしさ、一方でとてもピュアな精神など、実に奥深く遠大な恋。林真理子さんは《ちまちました》と表現していらっしゃいましたが、私にとっては、ある意味ものすごく「リアル」な内容でした。タイトルにふさわしい壮大な恋愛小説です。