まずは免許のお話から。
学生時代に車の免許をとったのですが、当時は車を持っている彼氏がいて、運転をさせてもらえませんでした。卒業後は大阪に長らく住んでいて、車の必要性を感じることがなく、その後、渡独。留学時代は運転しようなんて考えなかったし、仕事をしていたデュッセルドルフも交通インフラが充実していたので、運転は一切しませんでした。
そんな訳で、偽りのゴールデン免許証を持っております。
で、ドイツと言えばアウトバーン。所々制限速度があるエリアも存在しますが、基本的には「車の性能が許す限り」無制限にスピードが出せる、自動車専用道路は有名ですよね。
時速150kmで巡行していると、おそらく200kmは出しているかと思われる高級車が追い抜いていきます。
私は一度、友人にポルシェに乗せてもらったのですが、時速250kmを体感した時は
「どうして飛ばないんだ???」
と、真剣に思いました。大谷翔平が愛してやまない名車、さすがでしたね。
本当は私も「アウトバーンを運転したい」という気持ちはもちろんあったのですが、完璧なペーパードライバーが車を動かして大丈夫か?という不安が勝り、結局乗らずじまいでした。
実は免許の書き換えは「した」のです。しかも交通局(ドイツで免許を交付してくれる役所)でハッタリをかまし、普通は持つことができない《免許2枚》を所持しまして。いまだにドイツの免許を後生大事に持ったままです。
本来、ある国の免許を持っていると、もう1枚は預ける必要があります。私が採用されるまでは、駐在員の方々は日本の免許はドイツの交通局に没収され、ドイツ免許(ヨーロッパのEU全体で有効)のみを持っていました。
帰国が決まると、交通局に出向き、交換してもらうのですが、ちゃんと把握していないと、日本の免許の更新を忘れていた! という悲劇もありました。ドイツの免許は、更新する必要がなく、おじいちゃん・おばあちゃんの免許の写真が「これ、誰???」というような若者だったりが普通なのです。
私の《免許同時2枚所持》の技は、その後、引き継がれたか、はたまた交通局からの横槍が入ったか、確認はとれておりません。
さて、私の自慢。助手席ではありましたが、ドイツの車メーカー全てに乗った! というのは、希少なのでしょうか。先のポルシェをはじめ、メルセデスベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディ、オペル。多分これで網羅しているハズ。
駐在員の方々が、それぞれご自分の好み・予算・家族構成などに合わせて、各メーカーに乗っていらっしゃり、仕事柄、彼らのサポートをするのに、助手席に乗せていただくことがよくあったので、制覇はわりとスムーズでした。
私が笑ったネタがあります。
ウインドウォッシャー液のことなんですが。
ドイツの冬は寒く、マイナス20度とかになることもザラで、ウォッシャー液は普通だと凍ります。厳寒期に窓が汚れても出せない。ところが、メルセデスのユーザーだった部長は、真冬にウインドウォッシャーを噴出させたら、ちゃんと出た。さすが天下のメルセデス、なのですが、【すぐ凍って視界がなくなった】そうなのです。
冬にウオッシャー液を凍らせない技術は、かえって仇になったようで。メルセデスの皆さんはお気づきなんでしょうか。
トリビアな話題しかなくて恐縮です。。。。