純文学とは? 津村記久子さんの「水車小屋のネネ」でエンタメとの違いを考えてみたい。
誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ この言葉を、今、スマホに見入っている、特に多くの若者たちの耳元でささやきたい。理佐と律という姉妹が、ある町で始めた生活で、周囲の信頼を築き、影響し、広がっていくさまが、絵巻物のようなやさしい語りで、心に染み入ってきます。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ この言葉を、今、スマホに見入っている、特に多くの若者たちの耳元でささやきたい。理佐と律という姉妹が、ある町で始めた生活で、周囲の信頼を築き、影響し、広がっていくさまが、絵巻物のようなやさしい語りで、心に染み入ってきます。
ある住宅地に暮らす人々の目線で進む群像劇。登場人物の書き分けが絶妙で、さすが芥川賞作家、名人だなあと感じ入りました。読書の秋に、読後感があったかい名品をどうぞ。
国民的大河小説と言いきっても過言ではない、本好きが首を長くして待っていたシリーズが、文庫本でも堂々の完結を迎えました。宮本輝先生がご自分の一家を中心に数百人を超える登場人物を交錯させて、見事な大作を書きあげてくださったことに拍手です。