小学校の先生と日本語の講師にベストな小説「空にピース」。読んでください。
イマドキの小学校の先生は、スーパーマンなみの能力が必要なんでしょうか。国際色豊かな生徒たちへのきめ細やかな対応。一人一人の抱える問題がかなり深刻な上に、ミステリー的要素まで盛り込まれたストーリー。1冊で二重にも三重にも楽しめるお得な本でした。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
イマドキの小学校の先生は、スーパーマンなみの能力が必要なんでしょうか。国際色豊かな生徒たちへのきめ細やかな対応。一人一人の抱える問題がかなり深刻な上に、ミステリー的要素まで盛り込まれたストーリー。1冊で二重にも三重にも楽しめるお得な本でした。
震災から12年。東北を取材し続けてきた朝日新聞記者でルポライターの三浦英之さんが初めて知ったのは「東日本大震災での外国人犠牲者数を誰も把握していない」という事実。時の流れが速すぎる国・ニッポンは本当に豊かな国なのでしょうか。
戦争、インフレ、気候変動。崖っぷちの民主主義と資本主義。複合危機を乗り越えるために、壊れたコモンを耕して、自治を磨こう! 斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を実践するために、精鋭・白井聡氏、松村圭一郎氏、岸本聡子氏、木村あや氏、藤原辰史氏が筆を奮ってくださいました。
生と死を見つめ続けてきたノンフィクション作家の初のエッセイ&ルポタージュ作品集。力作ばかりを発表なさってきた著者の原点がここに集約されています。家族・病・看取り・移民・宗教。重厚なテーマが並ぶ佐々涼子さんの人生を堪能できる1冊です。
ある中学校の男子生徒が巻き起こす「叛乱」。風刺がてんこ盛りで、権力や金に群がるバカな大人たちを痛めつける、ローティーンボーイズの素敵な大作戦は、ひじょうに痛快です。ぜひこれを今の政権維持者たちにも浴びせてほしい。選挙で自民党惨敗だから、猛省してるのかな?
現代社会の若者の生き方や倫理は《これ》なんですか? コスパどころかタイパがほぼ普通の価値基準になりつつあるZ世代の次の α 世代。すみません。もう世間についていく自信がないです。ま、私は Going my way どころか、強引にマイウェイですけどね。
スマホを持って生まれてきたような子供たちが、どんどん世の中を蹂躙していくような錯覚を覚える昨今。デジタルはあくまでもツールであり、うまく使いこなすことで、世の中を善の方向に発展させていくために役立つ。オードリー・タンさんの素敵なメッセージがいっぱいです。
米英の勝手な都合で生まれたイスラエルとパレスチナの根深い大問題。「現代の強制収容所」と呼ばれる悲惨な状況を《我関せず》とすましていることの無関心という【罪】。数多の現実を突き付けてくる、重い重い良書です。
福沢諭吉、夏目漱石。この二人の偉人がどれほど並外れた賢者であったか。恥ずかしながら、この本を読むまで、詳細は存じ上げませんでした。日本語を母語として操れる幸せを今後もキープできるよう一層精進せねばと、思いを新たにいたしました。
終わりが見えないロシアによるウクライナへの戦闘侵略行為。戦争という異常事態が言葉の意味さえも変えてしまう。普段なにげなく使っている単語が、何か他の意味を帯び、愛おしくなったり忌み嫌われたりする。大事なことが集約された1冊です。