この本が語る、私たちの未来のオソロシサを、どう表現すれば一番よく伝わるか。
今日はその方法を自分の頭で考え、自分の体験から検討・判断し、納得いく方法でお伝えすることに最大限努力したいと思います。
なんとかして多くの方に熟読していただきたい。
それほどの良書です。
私たちの未来に危険が迫っていることを知らせ、回避する手段を皆で模索する必要があります。
「日本が売られる」という、これまた名著で、日本に迫っている危機をつまびらかにしてくださった堤未果さん。
彼女がなぜこれほど問題意識が高く、意志が強いのか。それは、受けてきた教育にあるようです。
タブレットどころか教科書さえない和光小学校。その教育方法はもう瞠目です。知識を入れるためでなく、考えるための教材を先生が自分で探してきて、プリントしたものが配られる。教科書は、全ての過程が終わり、たくさん自分が書き込んだ1枚1枚のプリントを綴じ込んだファイル。一人一人オリジナルの1冊となります。
あのビル・ゲイツが自分の子供たちに14歳までスマホやタブレットを持たせず、その後も食事中や家族でいる時は、電子機器の利用を禁止したという事実をご存じですか?
大量の電子機器を私たちに提供してきた当人は、その電子機器の弊害を熟知しており、大切な人にはその危害が及ばないよう、ちゃんと遠ざけているのです。
経済社会という”マネー”が一番幅をきかせている世の中で、大衆を夢中にさせ、支配し、最終的には搾取する手段として、電子機器ほどマネーを生み出す打ち出の小槌はないのです。
はっきり言います。たかが「最大2万円のマイナポイント」のために、自分の個人情報を政府に丸投げするのは、心底【危険】です。
ビックデータは金の亡者たちの垂涎のターゲットであり、日本の IT セキュリティは脆弱です。私たちの情報は自分自身がそれぞれ守るという意識をもたなければ、グーグルやアマゾンやフェイスブックや他の SNS にやりたい放題やられて骨抜きにされてしまいます。
便利なものを利用するのは大いに結構。でもそれに支配されてはいけません。
中国政府は「国にとって好ましくない人間は、普通の生活すら立ちゆかなくなる」と公然と言い放っています。デジタル化が進み、私生活が丸ごと監視されている中国とは、そういう国で、竹中平蔵氏が見て感激し、模倣しようとしているモデルです。
竹中氏の肝いりで進められている《デジタル庁》は、日本を中国のようにし、アメリカにデータを吸い上げさせようとする、非常にアブナイ機関であることを、多くの方の胸にきざんでいただきたいのです。
ある子供がいみじくも言いました。「タブレットがないと、全部自分の頭で考えないといけない」
この言葉に同意する方は、もう「デジタル・ファシズム」を読む必要はありません。
この言葉に危険なニオイを感じた方、IT の奴隷になりたくなければ、しんどくても「デジタル・ファシズム」を読んでください。読みやすいところだけでも構いません。