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金井真紀さんの勇気と好奇心に拍手「テヘランのすてきな女」

ほんわかしたイラストと、ほのぼのしながらも何処かピリッとした文章で、ぐいぐい読者を惹きつける金井真紀さん。

旺盛な好奇心を行動に移す勇気は、喝采モノです。私もとんでもない行動派と言われたりしますが、リスクは回避します。衛生面で問題ありそうな所には行きたくないし、女性蔑視があからさまな国は、どうしても避ける傾向にあります。

留学時代にアラブ系の留学生もけっこう居て、彼らの裕福ぶりや、イスラム教への信仰心、さらに女性に対するかなり強い関心など(ちなみにアラブ諸国出身の留学生で出会ったのは、一人を除いて全員男性)、私も強い好奇心をもって観察していましたね。

「プレゼントをもらう時、ラッピングしてあるのと、むき出しなのとじゃ、ドキドキが全く違うでしょ。髪や肌を隠した女性に魅力を感じるのは、同じ理屈」と、イスラム女性の服装(ヒジャブなど)について説明されたことがありますが、時と場合によるんじゃないですか?

スポーツの最中も髪を隠せなんて、パラリンピックでもないのに、わざわざハンディキャップを背負ってプレイするなんて、私に言わせれば「ナンセンス」。

金井真紀さんが特に惹かれたのが「テヘランの女子相撲選手」。確かにハダカが普通のスポーツ(?)にイスラム女性というギャップは、興味をそそりすぎます。

「パリのすてきなおじさん」「日本に住んでる世界のひと」、いつも愉しめてためになる本を世に送り出してくださっていますが、今回の本は、宗教やジェンダーなど、さらに深いところも突いています。

戦闘が絶えないエリアというのが、私のアラブ諸国への認識で、これはただもう政治・経済・歴史・地理の不勉強に尽きると、猛省するしかありません。

石油や天然ガスが豊富にあることが、砂漠という過酷な環境と引き換えで、故にイスラム教という厳しい宗教に連なるのでしょうか。水と温暖な気候があるからこそ、天災で有難みを忘れないようにという、神の采配なのでしょうか。

ちょっと論点がずれたかな。金井さんのおおらかなハートで許してもらいますね。