ドイツのバーゲン

いただきものの赤ワインとお気に入りの「金魚鉢のような」ワイングラス♡

今日はドイツのバーゲン事情をご説明しましょう。

ドイツでは年2回、大バーゲンをやります。セールス期間を誰が決めていらっしゃるかは存じ上げませんが、夏と冬、一斉に多くの製品が値下げになります。

それぞれ Sommerschlussverkauf (ゾマーシュルスフェアカウフ 夏の終わりの売却)、Winterschlussverkauf (ヴィンターシュルスフェアカウフ 冬)と呼ばれ、たいていは《SSV》《WSV》と略されます。

このバーゲンでは、定番商品も在庫一掃するため、大幅に値段が下がり、いいものが安く手に入るのが魅力。写真のワイングラスは(当時、まだユーロが導入前だったのですが)1脚20マルクだったのが、1脚5マルクという破格になっておりまして。赤ワインに開眼した私は迷わず買いました。下手な写真で分かりにくいですが、ワインに造詣の深い友人に、このグラスを見せると「随分いい買い物をしたね」とお墨付きをいただいたので、満足しています。

これを割ったら1日くらいは泣き暮らしそうなくらいお気に入りになっていて、ドイツから帰国する時には、爆弾でも運ぶのかというくらい、厳重に梱包して船便に乗せました。無事日本に着いた時には、心から安堵したものです(大げさ?)だって、グラス1個が約1500円ですよ。それを1個375円で買ったとは言え、私には分不相応な贅沢です。

ドイツの私の住まい(ヴォーヌング)のリビングはとても広かったので、サイドボードなんかも置いて、中に各種グラスを取り揃えていました。赤ワイン用、白ワイン用、ビアグラス、水用、シャンパングラス。それぞれ6脚ずつ。なかなか壮観でおしゃれでした。今は地味な棚に隠れていますが・・・

あ、バーゲンの話でしたね。

他には、雪の上を歩けるブーツを2種類買ったことも。オシャレ用と実用的なタイプと。私の靴のサイズは22.5と23の間くらいなので、ドイツでは「シンデレラサイズ」。見事に売れ残っていたのをばっちりゲットできたのでした。

ちなみにドイツの靴のサイズ表記は、私の大きさで35か36。ドイツ人女性のスタンダードサイズは38。これはcmにすると24.5前後で、日本で足が大きくて悩んでいる女性は、ドイツの靴売り場で狂喜乱舞します。なにしろ一番充実した品ぞろえですから。ま、ドイツの靴はオシャレというより、実用的なデザインが多いので、人によっては、それほど喜ばないかもしれません。

でも私はドイツのマイスターが作った”かっこよくて履きやすい”靴はお気に入りでした。随分長く履きましたが、壊れてしまって。。。今思えば、修理して履き続ければ良かったなあ、と後悔しきりです。

バーゲンというと、とかくファッションをイメージしがちですが、私はもっぱら食器類を狙っていましたね。というのも、日本人女性の標準サイズの私には、ドイツの服はみんな「デカかった」のです。胴体がぴったりでも、手足が長い彼らの体型に合わせて作られた洋服は、全て袖・裾丈を詰めなければならず、よっぽど色や材質が気に入った場合以外は買いませんでした。だって丈を詰めたら、デザインが変わってしまいますから。

というわけで、ご参考になるか分かりませんが、私の「ドイツバーゲン体験記」は以上でございます。またいずれ、お酒の話を書きますね。