カズオ・イシグロの「クララとお日さま」。ノーベル文学賞作家の作品は手強いです。

ポエムなタイトルから安易に手に取ると痛い目に遭う、ふか~いオハナシです。ゆっくりじっくり読んで味わうべき作品と言えるでしょう。ロボットと少女の友情物語。愛とは? 知性とは? 家族とは? イシグロ氏の作品には、いつも熟考を強いられます。

壮大な恋愛小説「自転しながら公転する」

フワフワと浮ついた恋愛ではなく、人間の業や打算やずうずうしさ、一方でとてもピュアな精神など、実に奥深く遠大な恋。林真理子さんは《ちまちました》と表現していらっしゃいましたが、私にとっては、ある意味ものすごく「リアル」な内容でした。タイトルにふさわしい壮大な恋愛小説です。

隆祥館書店の二村店長より推薦いただいた「サード・キッチン」白尾悠著

留学したアメリカで孤独な境遇に悩む主人公。真面目ゆえに陥る負のスパイラルから救い出してくれたのは、サード・キッチンの仲間との出会いでした。さてどんな食堂か。それは読んでのお楽しみ。勇気を出すことの大切さ、努力は必ず報われると信じられる、素敵な物語です。

ドイツ人のおなまえっ

以前のブログ(タイトル「シェルパ斉藤の世界 職業と名前」)でドイツ人の苗字には職業がそのまま姓という事情を綴りましたが、今回はちょっと面白い例のご紹介です。写真をヒントに想像してみてください。