ロンドンのFOCUS E15運動を小説化。自分たち自身でやろう!
山ほど空き家があるにもかかわらず、大量のホームレスが街にあふれている。そんなおかしなパラドックスの正体をわかりやすく説明し、どうすれば、お馬鹿な政治家たちに「正しい使い方」を示せるか。それがよく分かる小説、ですかね。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
山ほど空き家があるにもかかわらず、大量のホームレスが街にあふれている。そんなおかしなパラドックスの正体をわかりやすく説明し、どうすれば、お馬鹿な政治家たちに「正しい使い方」を示せるか。それがよく分かる小説、ですかね。
14歳のヤングケアラーの小説は、ブレイディみかこさんが実際に目にした、限りなくリアルに近い創作なのでしょう。おそらく著者は、大評判になった「ぼくはホワイト・・・」より、こちらの世界を世に問い、訴え、変えたい、というのが本音ではないかと想像します。
1冊目が面白くて、文庫本を購入してしまった「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。息子君の成長が気になり、続編の「2」を喜々として借りました。英国ブライトンという土地柄のせいなのか、ブレイディ家が特殊なのか。期待を裏切らない内容でした。
シンパシーとエンパシー。一緒だと誤解している諸兄が多いような気がするこの2つの言葉は、実は大きな違いがあります。その意味を正しく理解し、エンパシーを実践することが、多様性の時代を生き抜くカギとなる、という興味深い本でした。
レイシスト増大阻止。この「親子の成長物語」には、あらゆる差別意識に対する”傾向と対策”がつまっています。パンクな母親と冷静な息子。自分の子供がこんな風に育つのだったら、子供を産んでおくのだったと、後悔することしきりです。