本屋大賞2022年受賞作「同志少女よ、敵を撃て」を読む
珍しくかなりタイムリーに本屋大賞受賞作を読むことができました。ソ連あらためロシアが戦争を引き起こしているリアルなタイミングで、この作品を読むことは、なかなか意義深いと考えます。エンタメ作品ですが、熟考させる内容です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
珍しくかなりタイムリーに本屋大賞受賞作を読むことができました。ソ連あらためロシアが戦争を引き起こしているリアルなタイミングで、この作品を読むことは、なかなか意義深いと考えます。エンタメ作品ですが、熟考させる内容です。
心がささくれだっている時に、気持ちを穏やかにしたくて本に手を伸ばすことがあります。瀬尾まいこさんの作品は、心を優しい気持ちにさせてくれる、ハーブティーのような効果がある作品が多いですね。
不朽の名作「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ、「祝祭と予感」。青春群像小説とは違い、興味を引くキャラクターが魅力的に動いている短編集です。でもあの大作で感動した身には、ちょっと物足りない。。。
最後の食事ではなく、おやつ、というところが、小川糸さんらしい。終末医療を温かいタッチで描いた「ライオンのおやつ」は、おなかいっぱいでも涎が出そうな、でも涙もいっぱい出る本です。
数学が嫌いという人はかなり多く、この本屋大賞受賞作も「数式」という言葉で毛嫌いして読まない人がいるようです。でもそんな理由でこの愛すべき物語の神髄に触れないのは、あまりにもったいない。
笑いのツボを刺激しそうな4冊のご紹介。奥田英朗の伊良部精神科医シリーズ「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」。三浦しをんの「舟を編む」。いずれも爆笑必至です。