世界的音楽家・坂本龍一の最後の言葉、しかと受け止めました。
余命宣告をされてからも、尚、音楽家として、世界のサカモトとして、凛々しく生きぬかれた、坂本龍一の遺作自伝。あまりに多くの珠玉のメッセージが込められていて、零れ落ちないよう、今、必死に受け止めています。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
余命宣告をされてからも、尚、音楽家として、世界のサカモトとして、凛々しく生きぬかれた、坂本龍一の遺作自伝。あまりに多くの珠玉のメッセージが込められていて、零れ落ちないよう、今、必死に受け止めています。
彼なら絶対やってくれると、信じてはおりましたが、選ぶのは他人だから、少々不安もありました。でも、大谷選手の偉業がどれほど凄いことか、よく理解されている人ばかり。2回目の満票のMVP! 万歳!!
フィレンツェの美術学校で勉強された著者。生い立ちからして半端なく劇的な方ですが、今なお、モーレツに邁進なさっている様子が、リアルに迫ってきます。「ちょっと、このヒドイ話、聞いてよ!!!」的な話は、本当にトンデモがいっぱい!
乱読のもたらす効用を、知の巨人が明解に説いてくれています。セレンディピティという言葉は、まだ市民権を得ていないようですが、知識人にはかなり馴染みのワード。私は偶々、鎌田實先生のご著書で知りましたが、そんな風に乱読には「出会い」があるんです。
認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。
山ほど空き家があるにもかかわらず、大量のホームレスが街にあふれている。そんなおかしなパラドックスの正体をわかりやすく説明し、どうすれば、お馬鹿な政治家たちに「正しい使い方」を示せるか。それがよく分かる小説、ですかね。
帯の言葉が秀逸です。「これほどの純愛を、人は醜聞という―」。小説の世界に埋没するというか、引きずり込まれるというか、魔力のような筆力。一雫ライオンさん、掛け値なしに随一のストーリーテラーです。
シングルファザーになった著者が、45歳も年齢差のある息子を、父となり母となり、10歳から大学合格までを共に生きた、愛情の記録。著者にとっては異国でも、息子にとっては母国でフランス語が母語で。複雑な要素も美味しい料理で丸め込まれる?
偉大な作曲家・指揮者そしてピアニストでもあるレナード・バーンスタインの素晴らしい人間性を、二人の日本人が、絶妙の存在感で鮮やかに浮き彫りにしてくれます。パレスチナ問題が再燃しているたった今、巨匠の想いを万人に伝える絶好の本です。
ノンフィクション作家・最相葉月さんと小説家で東北大学特任教授の瀬名秀明さん。科学的な往復書簡がエッセイの雰囲気を帯び、読んで「賢くなれる」本です。ミシマ社の出版物って、私のツボを刺激するものが多く、これからも注目しようと思います。