訃報で古典に目覚めました「ぼくらの七日間戦争」

《古典》というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも日本語の文字がある程度読めるようになったヒトたちには【必読書】と言ってもいいのではないでしょうか。宗田理(そうだおさむ)さんの「ぼくらの七日間戦争」。

傑作です。痛快で痛快で、最初から最後まで楽しめました。

恥ずかしながら、初めて読みまして。文庫の初版が昭和60年となっていますが、単行本もあったんでしょうか。

宮沢りえさんが映画でこのタイトルの作品に出ていたというのは、記憶の片隅にあったのですが、当時彼女はアイドル路線真っただ中で、私の興味を惹かなかったこともあり、原作・映画ともノーマークでした。

中学生が大人の悪事をどんどん暴いていくという、なんとも愉快なストーリーは、テキトーな反省で悪事を揉み消そうとする岸田政権にも、ぜひ、適用させて、国民の溜飲を下げるのに、一躍買ってほしいと、強烈に願います。

残念ながら、作者の訃報で、この作品に初めて触れたということは、新たな書き手を探す必要があるわけですが、でも宗田スピリットは、きっとどなたかが受け継いでくれているものと信じます。

読後感として、強烈な登場人物たちの映画でのキャスティングが気になり、ネット検索してみましたが、笹野高史さんとか佐野史郎さんとか、多分、いい味を出していらっしゃるんでしょうね。賀来千香子さんもハマっていそう。

ビデオを観たいけど、デッキが今、壊れていて。・・・またの楽しみにとっておきますわ。