内田樹氏と高橋源一郎氏の対談「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」

「沈む日本を愛せますか?」の続編。と言っても、それ、読んでないんですけど(ごめんなさい🙇)

BookOffでタイトルとお二人のお名前とお値段(220円でした!)に惹かれて買ったという、なんとも下世話な理由で相すみません<m(__)m>

お二人のお話は、様々なところで読んだり聞いたりしているのですが、対談となると、その博識さ洞察の深さが掛け合わされて、さらにさらに面白くなっていて。いやあ、本当に良かったです。

2011年3月11日の前後でリアルに対談されていて、なんというか、歴史的転換点とでも言うべきか、ものすごく熟考を促される内容です。

橋下徹氏には、私怨的なものを実はワタクシ持っておりまして(直接お会いしたことは、もちろん無いんですが)、お二人の対談からの新知識などを総合すると、彼は日本のドナルド・トランプに近いかもしれない、という結論に至りました。

あくまでも「近い」です。私のごくごく個人的な見解です。

文化とか伝統とか芸術とか。経済至上主義者には「余計なモノ」なんでしょうね。でも、その大切さを理解しようともせず、自分の価値観だけで、ほとんど《破壊》してしまったような橋下氏の横暴な政治は、あまりにもヒドかった。

少しドイツのことを書きます。バイエルン国王ルートヴィヒ2世は巨額の費用をつぎ込んで自己の夢を実現させようと、白鳥の城と呼ばれる「ノイシュヴァンシュタイン城」を始め、いくつか豪華な城を建築させました。彼自身は謎の死を遂げましたが、現在、ドイツの観光産業の稼ぎ頭は、紛れもなくこの「ノイシュヴァンシュタイン城」であり、ドイツ人、とりわけミュンヘン市民からは《メルヘン王》として高い人気を誇っています。

文化・芸術を理解せず、お金のことだけを考えている(ように見える)人に、私はどうしようもなく嫌悪感を持ってしまう体質で。

あとは、教育ですね。この「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」には、夢のようなフリースクールが現実にある、ということが書かれていて、ひょっとしたら、世界はまだ盛り返せるかもしれない、と一縷の望みをつないだのでした。

なんだか今回は、壮大な内容のブログになりましたね。

お二人の対談、この前も、この後も、注目していこうと思います。