貧困大国アメリカ

誰かにとって隠蔽したい事実は、他の誰かにとってそれこそ世間に訴えたい真実。

そんなことは往々にして存在します。

林真理子日大理事長の会見。さぞや不本意だったんでしょうねえ。彼女の正義感や良識的判断力は文章という表現手段なら、いかんなく発揮されたのでしょうが、記者会見という魑魅魍魎が跋扈する場で、長い歴史によって手出しが超難解になっている組織について正しく口頭で説明する、というのは、厳しいタスクでした。

このところ、堤未果さんのご著書を読み漁っております。

今日、なぜブログを綴ろうと、読書の途中なのに思ったのは、昨日の林理事長の記者会見もさることながら、パソコン操作で違和感を感じたからです。

アマゾンの本検索サイトで「政府は必ず嘘をつく」と打ち込んだのに、なぜかマイクロソフトのエッジに飛び、Bingのウエブ用AI搭載Copilotが問い合わせをしてきたのです。

本のタイトルなのに、危険ワードと認識されたようで、私はかなり強い不信感と薄い恐怖感を覚えました。

ネット世界は見張られているということを肝に銘じてブログも書かなければならないようですね。

堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」は日本エッセイストクラブ賞を受賞した名著ですが、これはまだ内容がマイルドです。

角川新書のBingが危険視しているご著書は、確かに少し過激な情報満載です。

「堤未果のショック・ドクトリン」という自らのお名前を冠して、ナオミ・クラインの難解な、でも絶対知っておくべき良書を、噛み砕いて著してくださったご本も、政府や大企業にとっては、苦々しい悪書に映るのでしょうね。

堤未果さんの勇気ある執筆に衷心からの敬意を表し、安全な場所で読書に勤しむことにいたします。

ご精読ありがとうございます!