くどうれいんさんの食エッセイ集「桃を煮るひと」
食べることは生きること。私は高齢になって口からモノが食べられなくなったら、胃瘻で延命を図るような姑息な手は使わず、ポックリと逝きたいクチです。食べ味わう楽しさ。生きていてよかったと、美食に巡り合う度に思う、単細胞の私にピッタリの本です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
食べることは生きること。私は高齢になって口からモノが食べられなくなったら、胃瘻で延命を図るような姑息な手は使わず、ポックリと逝きたいクチです。食べ味わう楽しさ。生きていてよかったと、美食に巡り合う度に思う、単細胞の私にピッタリの本です。
ザ・リッツ・カールトン京都に水暉という日本料理のお店があることも、三重県尾鷲市のあけぼの寿司という存在も、なあんにも知らず、寿司マエストロという偉大な人物に逢えずじまいだったことに、ただただ「口惜しい」。お母様の愛をお読みください。
日本ワインを世界の舞台に引き上げたレジェンド・浅井昭吾氏の遺志を引き継ぎ、日本ワインの最前線を走り続けていらっしゃる安蔵光弘さんのご本。日本を世界の銘醸地に、という目標。柿埼ゆうじ監督の2作の映画の後押しもあり、ゴールは近そうです。
高齢者の暮らしぶりを紹介しているご著書は、これまでに何冊か拝読しましたが、これは素晴らしいです。独立心が強く好奇心旺盛でありながら、とても謙虚なお人柄は、皆の憧れの的になって当然! 人気ユーチューバーの、映像では伝えられない素敵な内容満載の本です。
料理本や雑誌は、世に氾濫しておりますが、この2冊「料理歳時記」「聡明な女は料理がうまい」は、美味しそうな写真は1枚も掲載されていないのに、私の唾液腺を刺激してやまない、とびきりの良書です。キッチンのバイブルに推薦します。
住み慣れた東京石神井から博多湾に浮かぶ離島・能古島へ。事件にぶつかりながらも笑顔でかわし、自家菜園で採れる収穫物を愛でながら、いそいそとキッチンに立つハルコさん。老後の指南役に手元に置いておきたい、素敵な本です。
女優・中谷美紀さんの才媛ぶりは、他のご著書や一度拝見したフランス語でのスピーチで存じ上げておりましたが。ウィーンフィルのビオラ奏者のドイツ人とご結婚されたというニュースに驚きました。幸せな生活ぶりとドイツ語の学習状況が伝わる、興味深い1冊です。
ジャニーズのタレントが書いた小説ということで、下駄が履かされた評判かと思いきや、いやいや堂に入った素晴らしい青春小説です。グルメ本としても楽しめる、料理ネタも盛りだくさん。吉川栄治文学新人賞受賞の折り紙つきです。
世にグルメ本は数あれど、これほど強く胃袋をわしづかみにされる名著には、なかなかお目にかかれるものではありません。台湾のご出身でありながら、これだけ流暢に日本語の本をお書きになるのだから、料理の才能だけでなく、言葉の才能にも恵まれた方なのでしょう。
邱氏のエッセイで一番人気のシリーズ。名作です。その食へのこだわりは秀逸で、中国料理の奥の深さに感じ入ってしまいます。それと併記して私の今日の職場での出来事を綴りました。すみません。半分グチですが、多分笑えると思うので、お読みいただければ幸甚です。