檀 晴子さん、アラ・エイティ。お舅さんは作家の檀一雄さん。いわずと知れたグルメです。
著者・晴子さんはきっとこのお舅さんに感化されたのでしょう。料理家として花開き、羨ましいスローライフを実践されています。
福岡県能古島での生活ぶりは、来るべき物価高ニッポンで、いかにサバイバルに健康に暮らすかの「お見事なお手本」。
ドイツ在住時、日本食材が高くて、自分で作ったり、代用品で済ませたりしていたことを思い出しました。
蕪の代わりにコロラビで煮物。ドイツ人がデザートとして食べるミルヒライス(牛乳米)を主食に。
一度、餃子を皮から作り、それはそれは美味しかったのですが、本っ当に大変だったので、以後は出来上がった皮を感謝の念で眺めてから、それでも餡は手作りで、水餃子、焼き餃子を楽しむようになりました。なにしろ擂り粉木がなくて、ワインのボトルを転がして格闘。部屋中粉だらけになるし・・・まあ、いい思い出です。
檀 晴子さんの島生活は、文章からはオシャレ~~~な雰囲気が漂っています。ジャムを大量に作ったり、洋風の献立が並んでいたり。自家栽培で新鮮な野菜が採れるとか、ご主人が魚を釣ってくるとか、もう理想的に過ぎます!!
ウチの庭の花々を少しずつ野菜や果物に変えていこう。土いじりは得意ではないけれど、花より団子の食い意地で、檀さんを見習って、スローライフにギアチェンジしよう。
美味しそうなレシピ満載で、参考になる知恵も盛沢山。本棚じゃなく、キッチンに備えたい1冊です。