
楽しい読書ができました「たんぽぽ球場の決戦」越谷オサム
挫折した人ばかり、チーム編成ギリギリの9人が集まってできた、草野球チーム。監督兼選手はかつて高校野球の花形選手として名を馳せた、でも今は引きこもりからやっとフリーターになった、かなり肥満気味の巨漢。そんな主人公を中心に、スポーツドラマが展開されます。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
挫折した人ばかり、チーム編成ギリギリの9人が集まってできた、草野球チーム。監督兼選手はかつて高校野球の花形選手として名を馳せた、でも今は引きこもりからやっとフリーターになった、かなり肥満気味の巨漢。そんな主人公を中心に、スポーツドラマが展開されます。
死刑が必要だという心情は、実は時代劇やヒーローものによって操作された感情かもしれません。犯罪を犯さざるを得なかった被告の生い立ちを慮り、犯罪そのものを根絶する社会の必要性が、この本では静かに訥々と語られています。
「お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう」。本の話。いいですね。明日・秋分の日は、母と電車で京都へお墓参りに行きます・車中で読む本は、既に準備OK。次回も、その次も、その次の次も、違う本をテーマにたくさんお喋りできますように。
九州で四代百年続く「医者の家」を描いた、心打たれる【名作】です。町医者、なんとステキな響きでしょう。大病院で難しい手術をこなす医師の権威も、もちろんご立派です。でも、日常の生活習慣を正し、庶民の健康を守る・町医者・の存在感、大事です。
かつてカルト集団として批判された団体の敷地から子供の白骨が発見された・・・子供の頃の記憶と現在の大人になった主人公の心情が、見事にシンクロしていて、子供時代という誰もが通過するトキと、子育ての難しさという重いテーマが示されます。オススメですよ。
鎌田實さんのご推薦の絵本。どこで見つけられたんでしょうか。よく面白い本を発掘なさってくださいます。小さめの本で、子供にこの面白さが分かってもらえるか、う~ん、答えが出ません。とにかく私は楽しめました。
第一次世界大戦中に起きた実話が、素敵な絵本にまとまっています。私は「北風と太陽」のオハナシが好きですが、この絵本も、戦争反対を声高に叫ぶより、プーチン大統領への改心を促す一石となるのでは、なんて勝手に夢想しております。
日本サッカーチームを世界に十分通用するレベルに引き上げてくださった、名将イビチャ・オシム。彼の魅力的な人間性を掘り下げ、余すことなく描き切った、名人物伝です。オシムさんの言葉は、いつも深く染み渡ります。
1945年8月6日、人類初めての原爆が広島に落とされ、一瞬にして街は壊滅。爆心地に近い人は火の玉に飲まれ、あるいは爆風で建物ごと吹き飛ばされて亡くなりました。少し離れた所にいてすぐには死なずにすんだ人も、地獄のような街で苦しみ、倒れていきました。。。
昭和52年(1977年)8月に発刊された本の新装版。長く愛され読み継がれていくべき本は、一番感動的な詩を帯に載せるくらい、太っ腹な計らい。棟方志功の表紙の文字も味わい深く、愛蔵版として世に広めたい、とびきりの一冊です。