悪医 自然体で生きる
久坂部羊先生の名著「悪医」。日本人の2人に1人がかかると言われる癌にどう向き合うか。考えさせてくれる傑作エンターテインメントです。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
久坂部羊先生の名著「悪医」。日本人の2人に1人がかかると言われる癌にどう向き合うか。考えさせてくれる傑作エンターテインメントです。
林真理子さんが手がける「評伝」ということ、また大好きな宮尾登美子先生について綴ったもの、ということで、とても興味深く読みました。ドキュメンタリー作家に鞍替えされては、と思うほど、かなりハマります。
障がい者の方々が、障がいがあることを表に出さず、素で勝負している商品やお店。そんなお話が満載で、怠惰な私なんぞは、猛省を促されている、いやいや、前向きになれる本です。
荻原浩著、神様からひと言。ちょっといい話とか、啓示的な内容を期待していたら、見事に裏切られます。しかも「楽しく!」。最近笑っていないなら、これを読んで存分に爆笑しましょう!
現役外科医が書いたリアルな医療ドラマ。ドイツ語も時々出てくるので、私にはさらに興味深かったです。
世間では小松左京氏の「復活の日」が再び脚光を浴びているようですが、こちらの作品にもご注目ください。2枚のマスク配布やPCR検査の不徹底など、行政の硬直ぶりの理由がよく分かる良作です。
ブラックユーモアという分野に入れたい、怖くて笑える医療小説です。さすがは医学博士の作品で、ディテールにもこだわっています。読んだらまずはリヴィングウィルを書きましょう。
不朽の名作「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ、「祝祭と予感」。青春群像小説とは違い、興味を引くキャラクターが魅力的に動いている短編集です。でもあの大作で感動した身には、ちょっと物足りない。。。
最後の食事ではなく、おやつ、というところが、小川糸さんらしい。終末医療を温かいタッチで描いた「ライオンのおやつ」は、おなかいっぱいでも涎が出そうな、でも涙もいっぱい出る本です。
200名の患者を看取った看護師が受け入れた、自らの死はどんな形だったか。在宅での終末医療を描くノンフィクションの傑作です。