ドイツのクリスマス

ゴメンナサイ。モミの木の代わりです。

ドイツのクリスマスで欠かせないもの、それはなんと言っても樅の木です。ドイツの冬の風物詩と言えば「クリスマスマーケット」ですが、そこでは家庭に飾るための、高さ約2mのモミの木が売られています。 

そんな樅の木をリビングに置いても、威圧感を感じない、大きくて天井の高い部屋があるのが、ドイツではスタンダードです。

私の身長は、日本人女性の自分の年代の標準仕様なので、2mという高さはもてあますため、1.5mの樅の木を「切りに行って」調達したことがあります。木を大切にするドイツですが、ことクリスマスの樅の木に関しては、大盤振る舞いします。

自分の部屋に置いてみて実感しましたが、生の樅の木は香りがいいのです。専用のスタンドに固定して立て、植木に水をやるように、クリスマスツリーにもお水をあげていました。色とりどりに飾り付け、ワンシーズンだけの贅沢を楽しみました。

年が明けると、エリアによってそれぞれ「樅の木回収日」が決まっていて、ちょうど日本の「○○のゴミの日」のように、専用のごみ収集車が、ハダカになった樅の木を集めにきます。これらはチップにして再利用されます。リサイクル先進国のドイツですから、大事なモミの木をおろそかにしたりはしません。環境意識の高いドイツ人の生活については、また別の機会に綴りますね。