日常生活のあちこちで遭遇する”エコ”のジレンマを解決してくれる、とても分かりやすい本を発見しました。
何が環境に一番優しい選択なのか。例えば、ヨーグルトの容器はリサイクルに出す前に洗うべき? といった主婦感覚の疑問や、紙袋はいつもポリ袋よりエコなのか? といった素朴な疑問、食器洗い機と手洗いで水の節約になるのはどっち? などなど。
地球のために正しい行動をしたくても、あまりに多くの要素が絡み合っていて、何が一番環境にいいのか分からない! とお悩みの皆様に、データベースで答えを見つけ出し、明快な指示を与えてくれる《指南書》です。
私は、ある雑誌で、アボカド栽培地で起きている倫理上の問題について読み、以来、大好きなアボカドを食べるのを遠慮しています。1個が100円以下という破格がついている時は、まちがいなく生産農家がいたぶられていると想像し、胸が痛くなります。
思えばドイツで10個1ユーロという、とんでもない値段(1個当たり約13円!)がついていたのは、経済力強者の傲慢だったということでしょう。やりきれません。
知らずに美味しくアボカドを食べていた頃、大きな種がなんだかもったいなくて、プランターに埋めたことがありました。それがラッキーなことに芽を出したので、将来は庭でアボカドを収穫できるのではと、せっせと水やりをしています。我慢して禁食している分、もし実ったら盛大に食べてやろうと、夢は膨らみます。
最近、真剣に考えているのは「コンポスト」の購入。住んでいる自治体からも補助金が出るようなので、生ゴミを減らしアボカドの肥料作りにも役立つ一石二鳥のアイデアに、我ながら賢いなあと自画自賛しております。
この本のスゴイところは、印刷方法や紙の選択にもこだわって、徹底した環境負荷削減を追求しているところです。だからと言って、読者の皆さんに「こうしなさい」と押し付けるのではなく、『こんなオルタナティブもありますよ』と助け船をだしてくれている点は、ありがたいですね。
ちょっと辛いですが、今後、スキーとゴルフはやめることにします。気候崩壊と闘うために、グレタさんや稲垣えみ子さんみたいな生活は無理でも、プチ断捨離は続けていこうと思っています。