「ビートルズを呼んだ男」野地秩嘉著は面白すぎます。

読みながら、何度「ガハハハ」と声を出して笑ったか数え切れません。時に「ウッソー?!」と叫んだりもしました。それほどに面白かったこの「ビートルズを呼んだ男」―伝説の呼び屋・永島達司の生涯ーというノンフィクション。もう傑作中の傑作です!!!

私自身、ビートルズファンということから、この本への思い入れが強いのかもしれません。でも、ビートルズというミュージックグループは間違いなく後世に残るロックスターであり、数多の名曲はひょっとするとモーツァルト以上に影響力をもって歌い継がれていくのでは、と予想せずにはいられないのです。

このノンフィクションに描かれている永島達司という人物の素晴らしさ。彼がいたからこそ、武道館でのビートルズのコンサートが実現し、そして信じられないエピソードの数々が生まれ・・・

ビートルズの来日当時、残念ながら私はごく幼かったので、その狂騒ぶりを全く覚えておらず、だからこそこのノンフィクションに爆笑し、驚嘆し、心から《羨ましい》と思えたのだと感じます。

私が彼らの音楽に憑りつかれたのは中学生の頃で、レコードも買えないような少額のお小遣いからカセットテープをなんとか購入し、ラジオ放送を調べつくしては地道に録音し、テープが伸びるまで飽きることなく聞くというケナゲさでした。

だから、ポールマッカートニーの来日には、なんとしてでも駆け付けたいと熱望し、どうにかこうにか大阪公演のチケットを購入。生ポールの拝聴拝顔がかなった時は、どんなに嬉しかったことか。

在独時、ベルギー人の上司が「フィオーラに一番影響したミュージシャンは誰?」と聞かれ、迷うことなく

ビートルズ!

と答えましたが、さて、この上司、僕に影響を与えたのが”誰”と言ったと思います?

正解は「工藤静香」だったんです。日本通を自慢したかっただけなのか、本気だったのか。今は確かめようがありません。つまらないオチで恐縮です。。。