「半暮刻」辻井海斗というアイコンについて

大阪万博の人気低迷に吉村知事と橋下元大阪市府長が好き勝手なことを喋っていますね。

天文学的と私なら言いたくなる大赤字の補填(まだ開催されたわけでも、開催が実際に可能かどうかもわかりませんが)に大阪市・大阪府の財政調整基金を使うとかなんとか。

橋下氏は大阪市・府の財政を立て直したと自己陶酔されているようですが、ご自分の判断で伝統ある芸能文化への助成金を片っ端から打ち切られたんですよね。あなたが「好きじゃない、面白くない」から。そしてご自分の感覚が市・府民の総意であるという独断から。

だから今の大阪市・府の余剰金はあなたが好き勝手に使い方を決めてもいいと。ふ~ん。

万博の運営にかかわる利権やら計画遅延の罪のなすりつけあいが、読了した「半暮刻」の第二部に気味が悪くなるほど似ています。

東京2020(実際は2021)のオリパラもひどかったですねえ。終焉後、芋づる式に談合の実態が曝け出されたあたりは、この小説でまさに電〇のオマージュみたいな「アドルーラー」が血祭りにあげられるかと思いきや・・・

二人の《罪を犯した若者》を見事に対比させて描いた、極上のエンタメ小説で社会派小説。

【悪】の存在への警戒を堤未果さんからご教示いただいていますが、ネットで頻繁に大風呂敷を広げている輩の言葉の空虚さに、多くのスマホ中毒者はちゃんと気付いているのでしょうか。それともやっぱり扇動されているクチなのでしょうか。

辻井海斗のアバターが世の中にかなりの数、存在するようで、私はいつまでも心の武装解除ができないままです。

「VRおじさんの初恋」で、しばし癒されよう。。。