台湾のカギを握るオードリー・タンの自著

遅まきながら

花蓮の大地震で被災された方にお見舞い申し上げます。

日本と違って、台湾政府の動きは迅速でした。避難所の設営や運営が素早く行われ、被災された方の拠り所となっています。

震源地付近の花蓮県にある渓谷の被害は、さすがに対応に苦労されているようですが、行方不明になっている方々の発見・救出が少しでも早くなされることを祈っております。

唐鳳(オードリー・タン)さんのお考え、それに基づいた方針・政策など「デジタルとAIの未来を語る」には、とても明確に開陳されていて、台湾は良い人財を持って羨ましいと思ってしまいました。

以前ご紹介した『「オードリー・タン」の誕生』は伝記物語(伝記だと亡くなった方についての一生を記したものになるのですが、伝記物語は存命の方のストーリーを表すらしく、ぎりぎりセーフ? なんだか国会答弁みたい💦)でしたが、これは自著。初めてのご自身の本を日本の読者にあててくださったことは、実にありがたいことです。

実際のところはインタビューをまとめたものなのでしょうか。言語にどれを使われたのか(オードリー・タンは母語が中国語で英語・ドイツ語が堪能。日本語も多少わかるとか)ま、齟齬が生じていなければ、別に問題はないんですけどね。

これは伝記物語に書かれていたことですが、天才は《おちこぼれ》に相対する《うきこぼれ》という存在になります。小学校の算数の授業で 1+1は? という質問に 

「私たちが通常用いている十進法なら2ですが、二進法なら10になるし、答えは一つではありません」 

なんて答えられたら、他の児童はチンプンカンプンですし、先生だって解説に窮するでしょう。教師陣から忌み嫌われる存在になるのも、まあ、想像はできます。

波乱万丈な幼少期を経て、多感な時代に素晴らしい出会いに恵まれ、今や台湾の重鎮とも言えるオードリー・タンさん。

この方の才能は、クロスオーバーで自由なポジションにある時にこそ発揮されます。台湾政府が今後どのような舵取りをしていくのか。IT後進国の日本には、台湾が良いお手本となっていくでしょう。

ところで、震災への支援を中国本土が申し入れした時、台湾政府は丁重にお断りしたというニュースは、なんだか痛快でした。高雄市に住む友人の無事も確認できたし。

今年は能登の地震から始まって、この台湾でも地震による大きな被害。どうか被災地の復興が少しでも早く成し遂げられますように。

なんだか支離滅裂な内容ですみません。