2023年本屋大賞9位「川のほとりに立つ者は」私はイチオシなんですけど

寺地はるなさん、好きです。大好きです💛

この方の作品は、社会的弱者というか、圧倒的マイノリティの方々といおうか、庇護されてしかるべき人達で声を上げられないために埋没してしまっているという存在を、上手にクローズアップして、光を当てる、というのが多い気がします。

菅井天音という登場人物が独特なのですが、このキャラクターへの読者の感情は、賛否両論というか、紛糾する方が多いでしょうね。

なぜ、そのような人格形成となったのか、生い立ちだけでなく、環境・教育・社会構造など、多面的に見なければならないだろうなと思います。

いっちょ前なことを綴っておりますが、人生後半にさしかかってきたワタクシは、若い頃はほんっっっとうにバカで、空気がぜんっっぜん読めなくて、しかもはねっかえりで、周囲にサンザン迷惑をかけてまいったのでございます。

一応、少しずつは成長したかなあ??? と感じているのですが、いまだに子供のような好奇心むき出しで、いろんなことに突進していく傍若無人ぶりは「三つ子の魂、百まで」なんですかね。

とにかく、読んでほしいです。9位というランクは、どうしても目を避けてしまいがちな人々への自分の心に、ある意味、猛省を促すような、そのゆさぶりが辛いという書店員の方が、どうしても多数派だったのかなあ、というのが私の推測です。

でも、私は【好き】です。強く強くおすすめいたします。