「認知症のわたしから、10代のあなたへ」ジュニスタの素敵な本です!

最初に「ジュニスタ」についてご説明いたしますね。

岩波書店の中学生向けのシリーズで、新しい世界を知らせ、興味や関心を広げることで「自分で考える力を養う」ことが狙いとなっている、素敵なジュニア向けの本がそろっているようです。

この本の著者・さとう みきさんは、ご自身が若年性認知症。43歳の時にその診断をされ、様々な経緯を経て、認知症という症状への理解を多くの方に広げられるような、素晴らしい活動をなさっています。

発達障害の息子さんもいらっしゃるという、ひじょうに多くの苦労を体験されていて、でも前向きに生きてこられている、本当にステキな方です。

とても分かりやすい言葉で書かれていて、ご自身のリアルな体験を綴っていらっしゃる分、ものすごく説得力もあります。

認知症への漠然とした恐怖感を抱いている高齢者の方にも、ぜひお読みいただきたい、ポジティブな内容。

そう、認知症になることが【恥】と思っていたり、身内が認知症という事実を世間に隠そうとしたり、そんなネガティブ思考を覆せる。もう、偉大な1冊と申し上げたい。

子供向けの書籍を侮ってはいけませんよ。目からウロコがいっぱい! 強く強くお薦めいたします。