話題の「小説8050」林真理子著を読了
今、話題の林真理子さんの「小説8050(ハチマルゴーマル)」を読み終えました。現代社会の問題点をついた力作です。林さんの新たな代表作と言えるでしょう。オススメです。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
今、話題の林真理子さんの「小説8050(ハチマルゴーマル)」を読み終えました。現代社会の問題点をついた力作です。林さんの新たな代表作と言えるでしょう。オススメです。
アルピニスト・山野井泰史氏のヒマラヤ登山(正確にはギャチュンカン)の克明な記録を書き綴った「凍」。日本社会党委員長・浅沼稲次郎と彼を刺殺した山口二矢のドキュメント「テロルの決算」。どちらもノンフィクションの傑作です。
「嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名 サヨナライツカ」 ホストというお仕事、見た目が良いだけでは務まらない、というのは想像に難くありません。31文字に込められた奥意を味わって、彼らの本音に触れてみてください。
1963年のホロコースト裁判を舞台に、法廷での息詰まる応酬、憎しみと葛藤、崩れゆく家庭を鮮烈に描いたドイツのベストセラー小説。世界22ヵ国で翻訳された、これが日本語版です。
世にグルメ本は数あれど、これほど強く胃袋をわしづかみにされる名著には、なかなかお目にかかれるものではありません。台湾のご出身でありながら、これだけ流暢に日本語の本をお書きになるのだから、料理の才能だけでなく、言葉の才能にも恵まれた方なのでしょう。
史実に基づいたリアル・フィクション。横浜の共立女学校で学んだ鈴木カネが渡辺勝と結婚し、オベリベリと呼ばれた帯広へ開拓のために向かう。新天地での過酷な生活を軽やかな筆致で描いたボリューミィな作品です。
宗教を作る話と、宗教にはまる話。どちらも興味深いテーマです。マルチ商法とか投資詐欺など、お金に執着する人の末路は、あまりみっともいいもんじゃありません。万人がささやかな幸せで満足するユートピア。夢でしかないのでしょうか。
普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに。自分は下に落ちていた? 毎日新聞連載当時から大反響だった新聞連載小説。林真理子さんの真骨頂です。
桜や花火など、儚いもの好きの日本人は、太宰治のような、若くして入水自殺した作家への思慕も深いようです。「明るい方へ」の著者・太田治子さんは太宰治の娘でありながら、父を冷徹な目で見て書いています。
人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡がインドの寒村へマザークリスタルを求めて赴き、謎の少女に出会う。彼女は女神か、あるいは魔女か? 貧富の差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造。世界の縮図を篠田氏が克明にドラマチックに描きました。