今年もらったクリスマスカードから

1日から毎日、24日まで、窓があります。

アドベンツカレンダーについて、一度書きましたが、写真はそのカード版。24日にサンタさん(ドイツ語では Weihnachtsmann ヴァイナッハツマン)が現れます。 

毎日かわいいイラストが現れる仕掛けです。

大きさは丁度ハガキくらいで、サンタクロースのイラストが、なんともユーモラスなのが気に入っています。ドイツ人の友人からもらった、心温まる1枚。毎日癒されました。

ドイツ人はかたくなに、クリスマスを遵守(?)します。私はこの友人に早めにクリスマスプレゼントを送っておいたのですが、25日まで律儀にツリーの下に置いておく、というメールのメッセージをもらいました。今日、やっとオープンされるはずです。

ところで、サンタクロースの存在って、いつまで信じていましたか?

私の昔の彼氏のエピソードはこうです。クリスマスプレゼントはプラモデルでした。早速、組み立てたところ、部品がひとつ足りない。で、母親に「サンタさんからのプレゼント、パーツがひとつ足りないんだけど」と言うと、お母さんがごみ箱をひっくり返して、領収書を探し始めたとか。

現実に引き戻されるという経験を、小学○年生(彼の名誉?のため、数字はふせておきます)で味わってしまったようです。

ドイツの子どもたちは、小さい頃、Christkind クリストキント クリスマスの子ども、一種の天使、の存在を信じています。親たちは12月になると、リビングルーム(ヴォーンツィマー)に樅の木を立て、鍵をかけ、子どもたちの目に触れさせないようにします。彼らが幼稚園に行っている間や、眠っている時間に盛大に飾り付けをし、プレゼントをツリーの下に並べ置き、

「今、クリストキントが働いているからね」

と、24日の夜までは、中に入ることを禁止するのです。演出効果は抜群で、イヴの夜、子どもたちは真っ先に、ツリーの下に走り込み、自分に届いたプレゼントを開け、喜色満面になります。無邪気に喜ぶ子どもたちの顔を真近で見た時は、「ドイツ人の子どもたちって、シアワセだなあ」とほのぼのとした気分になったものです。

今日はクリスマス。ドイツは公共交通機関でさえ止まってしまう、厳格な祝日です。日本人が初詣に行くように、この日ばかりは教会は人であふれます。

皆様にとって、今日が幸せな日になりますように。