あいうえおの郷・山代温泉(石川県加賀市)に行ってきました

朝日新聞の土曜版Bに山代温泉が大きく取り上げられたのは、コロナ真っ最中。

日本語講師として「ここは、ぜひ訪れなければ」と紙面を大事に保存し、待ち続けた規制緩和。

そして今年のゴールデンウィークに待望の《5類への移行》で、旅行が自由にできるようになったのです。

”いしかわ旅行割”なるものがありまして、ゴールデンウィーク中は利用できないとのこと。それならと連休明けに加賀市と金沢市に1泊ずつ予約を入れました。

珠洲市の地震は本当にお気の毒でした。ただ、風評被害で能登半島の首の辺りまで客足が減っては、石川県の皆様をもっと辛い目に遭わせてしまう、と、満を持して旅立ちました。

三重県津市は、日本で初めて「五十音順の辞書」を編集した谷川士清の街。その知識しかなかった私には、加賀市の山代温泉は、なんとなくライバルめいた存在でもあったのですが。

「あいうえお」で巡る山代温泉は、とても興味深いアプローチで旅行客をいざない、訪れる人々に満足感を与えてくれます。

この文字は謎です。昔の平仮名なのか、ハングルにも見えるし・・・
このようなお地蔵さんがたくさんありました

北大路魯山人も愛した温泉で、魯山人寓居跡いろは草庵も行く価値ありです。加賀棒茶なる香ばしくて味わい深いお茶を供されて、あいうえおの小径で乾いた喉がすっかり潤いました。

素敵なお庭を眺めながら加賀棒茶と金平糖(きんぺいとうと言います。金箔入りが加賀百万石らしい)を味わう

金沢は当然のように兼六園を訪れました。来園者の5分の2が外国人観光客、5分の2が修学旅行生、残り5分の1がふつうの日本人観光客(老人比率高し!)という印象でしたね。

入園券を買う時、隣の欧米系夫婦がパンフレットを請求するのに「ジャーマニー」と言うのを耳ざとく聞きつけ、久しぶりにドイツ語会話を楽しめたのは僥倖でした。

とっても楽しかった石川県の旅。フェルンヴェーが満たされて、今は幸せに浸っております。