2022.02.22の天声人語から

これだけ「2」が並ぶ日付は珍しいでしょう。「猫の日」だそうですが、今朝の朝日新聞の天声人語は全く違う主題でした。

経営トップを評して「横暴」「独裁」「聞く耳持たない」。日産自動車の元会長のことで、すなわち逃亡中のカルロス・ゴーン被告に関する当時の社員の共通認識でした。

ゴーンのことを書いた天声人語に、なぜビジュアルが平野啓一郎氏の「ある男」なのか。実はまだ読み始めたばかりなのですが、登場人物の城戸が在日三世という設定で、彼がバーで-北朝鮮に拉致されたのでは-というマスターの言葉に傷つくシーンがあって、金正恩にまで想像が飛躍したからです。

民が飢えているにもかかわらず、ミサイルを飛ばし続ける北朝鮮の総書記は紛れもない独裁者。大会社でさえ経営トップの横暴には手を焼くというか、子飼い・取り巻きたちがおだてて、例えトップのやることなすことが《悪》であっても、誰も止められない。それが「国」という単位になれば、国民にとっては悲劇以外のなにものでもありません。

ロシアのプーチン大統領も、その専横ぶりが伺えますが、国土の大部分がツンドラで、農作物が育たないという土地柄、強さを誇示せざるをえない状況なのか、南への領土拡大は死活問題なのか、いろいろと勘ぐってしまいます。かと言って、他国を脅かすという行為は許しがたいと言わざるをえません。彼の頭には「力で押さえつける」という方法しかないようで、《北風と太陽》という童話を読み聞かせてあげたいなあ、などといらぬお節介をしてあげたくなります。ま、無理でしょうな。一応プーチン氏と私には《ドイツ語》という共通語はあるのですが。

馬鹿なことを書いていますねえ。天声人語のゴーン被告に関するコラム。朝から妄想モード全開にさせてくれました。