かっこいい逝き方

久々に骨太の本を読んだ気がします。木内みどりさん、男前です。私は彼女のことをあまり注目したことがなく、女優さんとしての足跡も、恥ずかしながらほとんど存じ上げないのですが、この本は素晴らしいです。

「最期の最期の最期までわたしらしくありたい」

そう願ってお亡くなりになってしまった。残念です。生前に一度でいいからお目にかかりたかった方です。

「そう、だって、終わりは来る。いずれ死ぬ。誰だって。致死率100%」

そうですよね。誰にだって必ず死は訪れ、その時には何も持っていくことはできない。だから、どう生きるかが大切なんですよね。

「ゴミなんてものはない、全てが資材なんだ・・・だけど、現在のわたしたちはリサイクル不可能なモノを、自然に還らないモノを作り過ぎました」

そうなんです。それが問題なんです。

「政・官・産・学・マスコミが一体となって原子力を国策として推進してきたのだから、騙されたのも仕方がない。けれど、騙されたあなたにも責任がある。騙されたことに気がつかなければ、また、騙される」

反省・・・

「今、ほんとに日本人力が落ちていると思うんですけど、自分さえよければいい、自分の任期さえうまくいけばいい、それから、責任取りたくないから大きな冒険はしない、とか」

そうですよねえ。安倍前総理も菅総理も、大事なところからは逃げてるよなあ。

木内さんの切符のいい生き方・死に方に触れて、私も見習おうと思います。この遺言状(本をご覧くださいね)、そのまま使わせてもらってもいいですか? 私もこんな風に《おしまい》を迎えたいです。

私の最期も「あかるい別れ方」みたいなのがいいです。50代半ばにして、エンディングノートをしたためつつある、今日このごろ・・・