知ったかぶりのコーヒー

手挽のミル。カップは写真のため、今日はグレードアップ!

プラスチックフリー生活を読んで以来、コーヒーは豆を自分で挽いて飲んでいます。フィルターは無漂白のバージンパルプ。豆は一番お手軽なマイルドブレンド。ドリップした後のコーヒーかすは、消臭剤としてペーパーフィルターごとカワイイ陶器に入れて、トイレに置いています。ああ、なんてエコ!

自画自賛したところで、失敗話を。

学生時代、バイトで喫茶店のウエイトレスをしていました。自家焙煎のコーヒーをサイフォンでいれる専門店で、ブレンドが絶品でした。ストレートコーヒーも数多く取り揃えられていましたが、ブルーマウンテンだけはお高すぎて、飲めませんでしたね。

私の聞き齧った知識では、ブルーマウンテンは希少価値だから高い、という説と、究極的に苦味・酸味のバランスがとれている、という説がありました。どちらが正しいのか、尋ねるたびに答えが違うので、いまだに分かりません。

さて、バイト時代に、「ミーコ」と注文された私。関西ではミルクコーヒーをミーコというのだという知識から、ブレンドとたっぷりのフレッシュミルクをもっていきました。お客様はそのフレッシュミルクで納得されたようですが、ホントはご自分でも何を注文したのか、お分かりでなかったようです。

後で分かったのは、ミルクコーヒーとは”カフェオーレ”だということ。最近ならカフェラテになるんでしょうか。ちゃんと確認するべきでした。

ちなみに関西で「レーコ」と言えば、冷たいコーヒー、すなわちアイスコーヒーのこと。ところが、ドイツでアイスコーヒーを頼むと、コーヒーにアイスクリームを入れたものが出てくるのです。日本のアイスコーヒーを飲みたかったら

”カルテカフェー”

っていうのかなあ。私はコーヒーはレギュラーのホットしか基本的に飲まないので、これは未確認です。ごめんなさい。

参考までに、アイ(Ei)は卵、複数形はアイアー(Eier)。で、アイス(Eis)がアイスクリーム。又、カルテは”ル”がR(Karte)だと「カード」(日本ではお医者様が書くものという意味になっていますが)、”ル”がL(kalt)だと「寒い」とか「冷たい」という形容詞になり、後ろの名詞によって語尾変化します。

ドイツ語と日本語は両極端な言語なので、難しいと感じるかもしれませんが、ヨーロッパ人にとって日本語は、難攻不落な言葉なのです。お互いさまと考えましょう。

コーヒーの話から、随分離れてしまいました。ちなみに、ドイツ人が世界で一番よく飲んでいるのは、ビールではなく「コーヒー」なんですよ。