
死にたいと願う人の心理を知る書「Dr. キリコの贈り物」
1998年に起きた、青酸カリ宅配事件。その首謀者とされる草壁竜次なる人物は、いったいどんな男だったのか? Dr.キリコとは何を意味し、何をしていたのか? センセーショナルな事件の裏にあった根深い人間ドラマを丹念に描いた真相本です。
1998年に起きた、青酸カリ宅配事件。その首謀者とされる草壁竜次なる人物は、いったいどんな男だったのか? Dr.キリコとは何を意味し、何をしていたのか? センセーショナルな事件の裏にあった根深い人間ドラマを丹念に描いた真相本です。
トップアスリートに託された、ゼロからの駅伝部。スポーツ選手から指導者へ転身した主人公・千木良朱里の奮闘ぶりや、スカウトされたり憧れて入部したかわいい女子大生達の活躍が、リズミカルな文体で描かれた青春小説。傑作です。
「幸せという花は、どんな場所にも咲かせることができる」かつて住んでいた家も美しかった庭も、手入れされずに荒れ放題。認知症になった祖母に代わって《再生》を模索する主人公・真芽。厳しい現実の先をやさしく照らす、心に沁みる感動作です。
筋ジストロフィーの鹿野靖明氏と、彼を支える学生や主婦らボランティアの日常を描いたノンフィクション。現代の若者の悩みと介護・福祉をめぐる社会問題がぎゅっと凝縮された逸品です。大作を書ききった渡辺一史氏に感謝!
時が経過しても色褪せることのないドイツ事情のバイブル的な著書。女史の軽快な文章は、ユーモラスで読みやすく、素直に理解・納得できる内容です。かなり変色した文庫本を読み返しましたが、小さな文字も気にならず、今尚古びることのない内容。傑作です。
なぜ犬年ではなく「戌」年なのか? 眠れなくなるほど面白いことばの世界を、専門家集団がわかりやすく解説してくれます。国民の素朴なギモンに全力回答してくれている幻冬舎新書。いずれはシミュレーションがシュミレーションに変わるのでしょうかね。
未来のために「幸せの種」を蒔こう。百年先を見すえて、今をどう生きるか。SDGsを推進するようになって、丁寧な生き方をしようと心がけてきましたが、高野登塾長の分かりやすい講話は、その生き方を具体的に示唆してくださり、心に沁みました。
愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 吉本ばななさんの書評「常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しく大きく揺れるたび、涙せずにはいられない」がこの長編の本髄を十分表現しています。名作です。
その階段を下りると、希望の扉が待っている。駅前の寂れた通りの地下にあるスナック。そこのオーナー兼ママは身長2mを超えるマッチョなオカマ。客の顔ぶれも個性的で、二癖も三癖もありそうな面々ばかり。さあ、読みたくなってきましたね。
旅行目的地ランキングで不動の1位を獲得し続けている「パリ」。誰もが憧れるフランスの首都で、おしゃれなおじさんを見つけては、片っ端からインタビューしまくって作られたこの本は、味のあるイラストと共に、目も心も癒してくれます。