至福の読書時間をお約束します。塩田武士の「存在のすべてを」
名アナウンサー久米宏氏をして「至高の愛」の物語、と言わしめた、とてつもなく素晴らしい小説。権力や地位に固執する権威主義者がスパイスとしているからこそ、芸術性の追求や深い愛情が尚一層胸に迫るのでしょう。令和の金字塔と言わせていただきます。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
名アナウンサー久米宏氏をして「至高の愛」の物語、と言わしめた、とてつもなく素晴らしい小説。権力や地位に固執する権威主義者がスパイスとしているからこそ、芸術性の追求や深い愛情が尚一層胸に迫るのでしょう。令和の金字塔と言わせていただきます。
余命宣告をされてからも、尚、音楽家として、世界のサカモトとして、凛々しく生きぬかれた、坂本龍一の遺作自伝。あまりに多くの珠玉のメッセージが込められていて、零れ落ちないよう、今、必死に受け止めています。
彼なら絶対やってくれると、信じてはおりましたが、選ぶのは他人だから、少々不安もありました。でも、大谷選手の偉業がどれほど凄いことか、よく理解されている人ばかり。2回目の満票のMVP! 万歳!!
フィレンツェの美術学校で勉強された著者。生い立ちからして半端なく劇的な方ですが、今なお、モーレツに邁進なさっている様子が、リアルに迫ってきます。「ちょっと、このヒドイ話、聞いてよ!!!」的な話は、本当にトンデモがいっぱい!
乱読のもたらす効用を、知の巨人が明解に説いてくれています。セレンディピティという言葉は、まだ市民権を得ていないようですが、知識人にはかなり馴染みのワード。私は偶々、鎌田實先生のご著書で知りましたが、そんな風に乱読には「出会い」があるんです。
認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。