「資本主義の次に来る世界」とは??? 脱成長が気候危機を救うカギです。

私が今、一番信を置いている御方は「斎藤幸平先生」♡ NHKラジオ第一の朝の放送に時々ご出演されますが、その時はいつも本を1冊ご推薦くださいます。毎回素敵な選書で、先生ご自身のご著書ではないのですが、気持ちはいつも「拝読」。この本も心して読ませていただきました。

帯には「世界の知識人が大絶賛」の文字もあり、本当に世界中の方々にぜひぜひ熟読してほしい内容でした。

少ないほうが豊か

哲学めいているような、成長主義・利益追求社会に真っ向から反対するような、言わば資本主義という現代社会をはっきり否定する内容です。

私は昔から、物価が上がっていく必要がなぜあるのか分からん! と思っていたのですが、この本には明解な答えがあり、そして正にそれこそ極々一部の特権階級が仕組んだ無限ループ的罠だと知り、ものすごく腑に落ちました。また、このことが、現在の二極分化と環境破壊(気候危機)を産む原因と理解でき、憎むべきは世界の超がいっぱい付いている少数セレブだと、はっきり認識しました。

アメリカが長期スパンに立って日本を完全な属国にしようと企んでいたことは、徐々に勉強してきましたが、ここに来て小泉純一郎元総理がしでかしてくれた郵政民営化の歪が大きく顕在化。そして息子の進一郎議員が神域であるJAの解体へと動いています。

この親子はアメリカから一体何をもらったのか、ただ洗脳されただけなのか。国の根幹事業を外国に売り渡すようなことを、ものすごい大声で周知徹底しながら、大車輪で進めていくのですね。

一神教信者、特に経済的に豊かで、民衆を束ねる立場にあるようなエリートにとって、日本の神道(アニミズム)は脅威のようです。非科学的な文明遅れの戯けた信仰にしか見えないらしい。

CO2問題は科学がもっと発展すれば解決策が出てくるですって?! 温暖化は原子力発電とEV車の普及で止まる??? ばかものーーー! 大ウソつき!!!

面倒なこと、問題点を先送りばっかりしてきたツケが、もう取り返しがつかない! というところまで来ているように思えて、暗澹とした気分でしたが、この本の存在は救いであり希望です。

もし良ければ、なんとかして読了していただきたい名著です。