とうとう今年も大晦日。外は雪景色です。「山も野原も綿帽子かぶり、枯れ木残らず花が咲く」の状態です。ここ最近の冬に比べて寒いように感じているのは私だけでしょうか?
新型コロナウィルスの影響で、飛行機の運行が格段に減りました。このことが二酸化炭素排出の抑制につながり、地球の温暖化を少しペースダウンさせたと考えるのは早計でしょうかね。
先日ラジオで、現代は地層学的に見ると《新人世》という層を形成している時代だと言っていました。地表をアスファルトで覆い、その上にコンクリートジャングルが建てられ、海はプラスチックで汚染されて・・・
近代化は人間に急速な文明の発展をもたらしましたが、果たしてそれで人類は幸せになったのでしょうか? あくせく働き、時間に追われ、自然や自分自身を顧みる余裕がない。
コロナ禍で、私はゆっくり自分を見つめ直し、世の中にとって、地球にとって、本当に大切なものは何かということを、じっくり考えることができました。
罹患され、さらに亡くなった方には、本当にお気の毒です。困窮された方、反対に多忙になった、特に医療現場の方には、誠に頭が下がります。
ただ、大きな試練ではありますが、これはある意味、神様からの警告だと思えるのです。
経済優先第一主義の現代が歪み始めています。本当に大事なものを人類は忘れかけている。自然を征服するのではなく、自然に感謝し、生きている間は少し自然のものをお借りし、命を終える時にお返しする。まあ、ちょっと大げさですが、それくらい人間は自然に対して謙虚であってしかるべきではないかと、私のような小者は思ってしまうのです。
みんながみんな、スウェーデンのグレタさんにはなれませんが、少なくとも環境に優しい生活を一人一人が心掛けることはできると思います。
ドイツ語の環境に関する言葉は素敵です。
umweltfreundlich ウムヴェルトフロインドリッヒ
ウムヴェルト=環境 フロインドリッヒ=友好的な、親切な
「環境に優しい」この言葉を掲げた商品やサービスが広がって、やがてコロナが終息しますように。私の切なる願いです。