夏川草介先生と言えば「神様のカルテ」で押しも押されぬ人気作家医師。その夏川先生が、万感のドキュメント小説を緊急出版されました。ある意味、ドキュメントよりもリアルです。実話なら、医師の本音は書きづらいところがありえますが、小説なら、医者の本音も、お上に対する批判も、真っ正直に書いて差し支えありません。
コロナワクチンのコールセンターで働いていながら、コロナの怖さをキチンと理解していなかったな、と反省しきりです。現場で医療従事者がどれだけ苦労なさっているか。大げさでなく「命がけの闘い」です。
医師や看護師などの家族に対するいわれなき誹謗中傷・差別意識を、この本で無くすことができれば。ぜひ多くの方、特に厚生労働省のお役人や自治体で病院を統括する立場にある方などにぜひ手を取っていただきたい《渾身の書》です。
ワクチンの供給量が当初の目算より目減りし始めた昨今。一人一人の慎重な行動が、医療従事者の方々にかける負担を減らすことにつながります。自重しましょう。