「はだしのゲン」が教材からはずされた理由を聞いて、勝村先生はどう思われたでしょうか?
丁寧な授業は、知識詰込み一辺倒の講義ではなく、子どもたちの「心」を育てる。その信念を地道に貫き通されていて、教育に少し携わっている身として、勝村先生は、心から仰ぎ見る存在です。
以前ご紹介した、石井光太氏の「ルポ 誰が国語力を殺すのか」は、読みながら戦慄を覚える本でした。広島でサミットが開催される今年こそ、子どもたちに「はだしのゲン」をもっと読んでほしいと、私は思うのですが。
「こころの作文」とても良い本です。小学生を教える全ての教職員に配本したいです。
新聞記者の宮崎 亮氏の慧眼で、記事になり、書籍化された《生活綴り方》の大切さを伝える本書。
教育現場の過酷さは、お疲れ様ですを通り越して、お気の毒ですと声をかけたくなるくらい、本当に辛いものだとお察しします。日本でエッセンシャルワーカーの方々が蔑ろにされているような気がして、この社会がなんだか根本的に間違っているように思えることがあります。
未来を担う人財を育てることに、もっと多くの人の関心が集まり、良い方向のベクトルに進めばと願ってやみません。
コメント
1998年学習指導要領から『作文』という2文字が消え、「書くこと」に代えられた時、私の生活綴方の師である野名龍二先生が、「子どもから子どもの言葉を奪ってはならない」と、言われました。奪われたため教師は、さまざまな理由で悩み苦しんでいる子どもの声なき声を掬い上げることが困難になってきたと思っています。
人はもともと違う生き方の価値観を持っており、他者と関わることで、違いに気づき、違いを認め合うことで、自分の人生を豊かなものにしていくことができる。教育とは、人それぞれ人としての生き方が花開くように、その子どもに合った必要な情報を渡し、励ますことにある。私は、生活綴方をそのように捉え、実践してきたと思っています。
勝村先生ご本人からコメントをいただけるとは、身に余る光栄です。
心より御礼申し上げます。
言葉への興味・愛着が尽きず、語学の講師という立場に現在ありますが、特に今は日本語講師として、日本語を母語としない小中学生に日本語を教える仕事もあり、責任をひしひしと感じております。
ブログ内にも綴りましたが、「ルポ 誰が国語力を殺すのか」には、本当に恐怖感を覚えました。
「子どもから子どもの言葉を奪ってはならない」。一人一人の個性を大事にし、それぞれの生き方で花を開かせる。素敵な教育を今後もぜひ後進にお伝えいただくことを祈念いたします。
時節柄ご自愛くださいませ。
フィオーラ マシマ拝