私の推しはTBSアナウンサーの安住紳一郎さん♡ で、そのラジオ番組「日曜天国」云々に関する説明から、ヤマザキマリさんに辿り着いたことを「ヴィオラ母さん」のブログで綴りました。
マリさんのパワフルさも、ラジオのお話から想像はしておりましたが、いやはやすんごいですね。
リスボンやイタリアの夫の実家、他での激動の日々を、これでもか!という勢いで書かれて(描かれて、なのかも)いるのが、もう可笑しいやら仰天するやら。
読んでいるだけで疲労感を覚えるような、舅・姑様方とのやりとり。等等。
私もたいがい多動症でしたが(今はもう若くないので、かなり落ち着いた?)ここまで不眠不休には頑張れませんでしたね。いや、あっ晴れ!
そんなマリさんの基本的なポリシーみたいなものが、時々、本音っぽく書かれているのも、この本の面白さ。
日本のあまりに便利過ぎ・快適過ぎな状態を礼賛するのは、海外からの旅行者なら、ある意味当然(?!)と言えるかもですが、日本人自身がそのライフスタイルに耽溺している現状には、私も大きな疑問符を投げかけます。
特にドイツに住んでいた時、駐在でやむをえず赴任しているなら、まあ仕方ないけど、移住を決意して来ている日本人が、ドイツの悪口三昧・日本万歳し放題には、かなり閉口しました。
グルメの追求も、知識としてお披露目する愉しさを分からなくはないですが、財力に厭かせて世界中の高級ワインなんぞを集めているのは、なんだか鼻持ちならないなあ、と思わざるを得ません。
いろいろなベクトルから楽しめる、お値段的にもお得な1冊。オススメです。