生まれた時から○○がなければ、○○がない状態がその人にとって《普通》であり、自然体である。
なるほどなあ。そういうものかもしれない。
妙に説得力のある映画監督の今村彩子さん。ろう者。生まれつき耳が聞こえません。
無音の世界にいることが、時に幸せであることもありえる。集中力が高まり、気持ちが落ち着く。
そうそう。例えば視聴覚に異常がないヒトや、身体的に不自由がないヒトは、異常や不自由がある人を不幸と決めつけてしまっている。かもしれない。。。
今村監督は並外れたバイタリティで、実体験からくる世の中の不条理というか、マイノリティの方々の本音といおうかを、映画というカタチにして、世間に訴えかけていらっしゃいます。
以前にも綴りましたが、日本はいわゆる障がい者の方に住みにくい国だと思います。
例えば車椅子の人を見かけることは、海外にくらべて圧倒的に少ないし、一般人は白杖を持つ人や盲導犬を連れている人などを遠巻きに眺め、声をかけたり手を貸したりをほとんどしません。
タクシー運転手に嫌な顔をされた、怒鳴られた、などの経験から、障がいを持っている方は外出を不要不急以外は極力控えていらっしゃる。そんな記事も読んだことがあります。
哀しい、というより「情けない」と思ってしまいます。
世の中には本っっっ当にいろんな人がいて、自身の乏しい経験では推し量れない多様な価値観があるのです。
今村監督作作品。まだ拝見しておりません。これを機会にぜひ視聴して、自分の世界を広げたいと、心を新たにいたしました。
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