理不尽な校則、男女不平等

82年生まれ、キム・ジヨン

「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナム著。ごく一般的な韓国人女性の生い立ち、人生を綴った”問題の書”。私は韓国にも日本のような「理不尽な校則」があることに、とても興味を覚えました。 

男子は丸坊主、女子の髪は肩まで。靴下は伸ばして履いてはいけない、制服は云々かんぬん・・・。

今思えば、よくもまあ真面目に校則に拘束されていたものです。

私の就職活動時期は「男女雇用機会均等法」が成立したころで、まだ過渡期でしたが、入社したのがトイレ以外区別がないと言われた会社だったので、それほどヒドイ男女差別には遭わなかったでしょうか。

でもやはり、それ以降は辛い目にあったりもしたものです。

少しドイツネタを。書中に「煮洗い」の説明がありましたが、ドイツでは煮洗いが普通です。全自動洗濯機には

Kochwaschen コッホヴァッシェン 煮洗い (90度、60度、etc)

の設定ボタンがついています。ドイツ人は煮沸消毒すれば、全てのものは衛生的になると考えているフシがあります。

KOCHEN は煮るとか料理するという意味、WASCHEN は洗うという意味。これは英語のウォッシュに似ていませんか?

日韓問題がまだうまく解決されていない昨今ですが、この韓国の名著は、多くの方に、できれば男性諸氏に、とりわけ人の上に立っている方々に、ぜひ読んでいただきたいと思います。