Book一覧

メルケル前首相の評伝。プーチンの冷酷さがよく著されています。

惜しまれながらも退陣されたドイツの前首相・メルケル氏。彼女の政治手腕を様々な人がいろんな側面から描き出した秀逸の評伝です。メルケル氏のお人柄が余すところなくクリアになり、益々彼女が好きになります。マリア・テレジアの再来と言われる女帝の生き様をお読みください。

「ビートルズを呼んだ男」野地秩嘉著は面白すぎます。

1966年、ビートルズ来日! このビックイベントを成し遂げるために、永島達司という超好人物の存在が欠かせなかったことを、爆笑エピソード盛沢山でお伝えするノンフィクション。世界中のミュージシャンから愛と信頼を集めたサムライ男児の生涯をぜひお読みください。

圧巻の闇社会小説「テスカトリポカ」

あまりにブラックな世界を《小説の世界》だからこそ書けたと思いたい、直木賞受賞作にしては異色の作品と言えるでしょうか。審査員の先生方は「グロイ」表現に辟易されたのか? 私はかなりワクワク読み終えることができました。

警察小説の旗手・佐々木譲による長編「抵抗都市」

日露戦争に「負けた」という仮定による、大正5年の東京が舞台。ロシア統治下で、国を揺るがす陰謀の幕が開く。警察小説の旗手が、正義の警察官・新堂を主人公に据えて、自在に読者の好奇心を揺さぶります。スパイ小説と言っても通じる、歴史改変小説です。