塩田武士氏のリアリティ
日本の戦後最大未解決事件「グリコ・森永事件」を根底に描かれた、圧倒的リアリティで迫る傑作「罪の声」。そして塩田氏の元新聞記者という身分が、現代の情報の怖さ・脆さを巧みに描いた「歪んだ波紋」。どちらも読ませます。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
日本の戦後最大未解決事件「グリコ・森永事件」を根底に描かれた、圧倒的リアリティで迫る傑作「罪の声」。そして塩田氏の元新聞記者という身分が、現代の情報の怖さ・脆さを巧みに描いた「歪んだ波紋」。どちらも読ませます。
農業を取り扱った小説は、以前紹介した篠田節子さんの「女たちのジハード」に一部分ありましたが、このストロベリーライフは、ほぼ全面「アグリカルチャー」。かなり取材の実体験が伺える、リアルで楽しいストーリーです。
23時にオープンするという夜食のカフェ。ドラァグクイーンが店主という設定もいわくありげで、興味をそそります。そしてなんと言っても美味しそうなお料理のなんと魅惑的なこと。グルメ本にしたい小説です。
「チーム・バチスタの栄光」で華々しくデビューした海堂尊氏による、コロナパンデミックを予言したかのようなパニック小説。その「ナニワ・モンスター」にもあの”白鳥”が登場? 詳しくは読んでのお楽しみです。
「サイレント・ブレス」「いのちの停車場」「ディア・ペイシェント」いずれも現役医師の筆による感動・感涙作品ばかり。大切な人や自分の最後をいかに迎えるか、真剣に考えてみましょう。
髙村薫氏と北村薫氏。お二人の共通点は直木賞作家。でも作風は性別が逆ではないの? と思えるほど、片やハードボイルド、片やほのぼの路線。昔、私が混乱したお二人の作家のお話です。
「聞く力」「叱られる力」「看る力」の文春新書の力シリーズ。インタビュアーとして評価の高い阿川佐和子さんのコミュニケーション術を余すところなくご披露いただいています。介護の話も絶品です。
脳がよろこび、本能がうち震える 日本の食べ物たちへの熱い賛歌! イギリス人フードジャーナリストによる、和食礼賛譚。私のイギリス旅行のお話もあります。
愛ではない。けれどそばにいたい。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。栄えある本屋大賞受賞作です。
あなたのゼイ肉、落とします。あなたの人生、片づけます。老後の資金がありません(来年、天海祐希主演で映画に)いずれも甲乙つけがたいカタルシスを呼ぶおはなしです。