ドイツ人の朝ごはん

ミニチュアのコーヒーボトル、中身は本物です。

この写真のコーヒー、今でもこのブランドは残っているのでしょうか? 私がどれほど物持ちがいいかと言うと、これは小学生の時の社会見学の戦利品(?)なのです。かつては飲めたはずですが、今更試飲しようとは思いません。飾っておくと見栄えがいいので、ずっと捨てられずに手元にあります。

以前、書いたように思いますが、ドイツ人が世界で一番たくさん飲んでいるのは、ビールではなく、《コーヒー》です。朝食 Frühstück フリューシュトゥックには大体カップ3杯くらいのコーヒーを飲み、パンとチーズ、ハム、各種ジャムや蜂蜜、人によってはヨーグルトやシリアルなど、ボリュームたっぷりの内容です。

パンに塗る”バター”の量がすごいです。朝ごはんに摂取するのが卵半個分くらい。1ファミリーではありませんよ。一人当たりです。小さなプラスチックの楕円形の容器に入ったバターやマーガリンがよく売られていますが、一人暮らしの家でこの1パックが1週間でなくなるそうです。

ドイツのホテルに泊まると、朝食が充実していて嬉しくなります。コーヒーの他にフレッシュなジュースや牛乳ももちろん飲みます。朝から食べ過ぎて、昼食を抜くことも私の旅行ではよくありました。

あと、ゆで卵! これも大事ですね。ドイツ人は「○分ゆでた卵をお願い」と主に半熟卵を好みます。私も半熟のゆで卵が大好きなので、このホテルのサービスはありがたかった。もちろん目玉焼きやスクランブルエッグの好きな人にも、ちゃんと用意されています。

ドイツの家庭のキッチンには、いろんな便利グッズがたくさん詰まっているのですが、ゆで卵を作る専用の器具があって、「長期休暇に行くと、ゆで卵がうまく作れないのよ」という友人のコメントには笑ってしまいました。器械に頼ると人間の能力が劣化する良い例ですね。

コーヒーは朝食の時だけでなく、休憩時、会議の時、カフェで、と、とにかく本当によく飲まれています。もちろん紅茶党の人もいらっしゃいますけどね。

ちなみにコーヒーの濃さは、日本と同じくらい。アメリカンではありません。レギュラー・インスタントの選択は、その人のライフスタイルとこだわりによります。

バターの話は、またいずれ、更に詳しく綴る予定。これが面白いんですよ。お楽しみに。